しまった
最初にアッエット何て言ってしまった
こっからどうやって道を聞こう
ストレートに、階段どこですか?とか
いやでもなんか変な空気になってんのに?
どうしよう
その瞬間、私は首をたてにふりまくった
すげぇなこの人、察してくれた
案外近かった
自力で探せたのでは?
ま、いっか
このビルは、部屋に番号がふってある
例えば、1階の8号室とか3階の9号室とか
みたいにある
ちなみに、今日は6階の3号室にいく
これ以上は、会話が続かないと思うから
早く引き上げよう
まてよ
何て言って切り上げればいいんだ?
あ、そうだ
くるっと後ろを向いて、早歩きで
どんどんあるいていく
あーー
緊張した
いまからインタビューか…
ちゃんと喋れるかな…
さっきの人にいわれた通り左に曲がると
階段があった
ついでに当初の目的だったこの建物の
館内マップが横に置いてあった
私の苦労、なんだったんだ?マジで
ほーーんのすこし時を戻そう
あなたが曲がり角を左に曲がったとき
いやーーー
ようやくだせたよ
中也と太宰
あ、そうだ
???さんは太宰でした
わかったかな?
双黒はドラマなんかにも出ていて
演技の評価が高いとかなんとか
分かっている人もいるかもですが
夢主ちゃんは『ストレイドッグス』
所属してます
次回、インタビューと衝撃なお知らせ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。