第11話

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2026/08/16 06:32 更新

京楽春水という厄介な目をどうにかこうにか振り切り、



宵月隊の一行は瀞霊庭の入り組んだ路地裏をすり抜けていた。
(なまえ)
あなた
ったく、相変わらず心臓に悪ぃおっさんだな

あなたは仮面を頭の上に押し上げ、やれやれと首を左右に振る。


その横顔には緊迫感など微塵もなく、


どこかスリリングな遊園地でも楽しんでいるかのような軽口が浮かんでいた。
来栖 愁
来栖 愁
笑い事じゃねぇよ! お前が余計なちょっかい出すから、一歩間違えれば総隊長まで引きずり出される大惨事になるところだったんだぞ!
与謝野 暮葉
与謝野 暮葉
逆によく見逃してもらえたねぇ

愁は額の青筋をピクピクさせながら、


呆れと怒りが混ざった声を浴びせる。


その足元では、チタリが
チタリ
チタリ
しゅー、うるさい!あなたの名前をひらがなでは悪くないもーん!

と愁の服を引っ張って抗議していた。
与謝野 暮葉
与謝野 暮葉
まぁまぁ、愁くんそんなに怒らないの。結果オーライ、無事にスルーできたんだからいいじゃない

暮葉がれんげを回すような優雅な仕草で二人をなだめつつ、ふと前方の空を見上げた。



遠くの空気がピリピリと震えている。


あちこちで凄まじい霊圧がぶつかり合い、爆発音が地響きのように伝わってくる。
来栖 愁
来栖 愁
門あいたのか?俺らは隙間から入ってきたけど
(なまえ)
あなた
…いや、簡単に開くはずねぇだろ
(なまえ)
あなた
門番がやられたなら、隊長格が動く
(なまえ)
あなた
外であった、あのガキじゃあまだまだだな

あなたは足を止め、遠くの空に立ち上る霊圧の余波をじっと見つめた。


その瞳の奥には、かつて自分が身を置いていた場所


護廷十四隊という巨大な組織の光と影が、嫌でも脳裏に蘇る。


かつては十四隊であったはずの場所が


今や跡形もなく無くなっている
来栖 愁
来栖 愁
で、隊長。この後どうすんだよ、瀞霊廷に入り込んだのはいいが、俺たちの本当の目的はただの野次馬じゃねぇだろ

愁が真面目な顔つきに戻り、あなたに問いかける。



チタリも
チタリ
チタリ
ねえ、次はいじめる奴を木端微塵にしに行くの?

とワクワクした目を向けてきた。
(なまえ)
あなた
きまってんだろ
(なまえ)
あなた
朽木ルキアの処刑台がどう動くか、そしてこの裏で誰が糸を引いてるのか。それを一番特等席で見物しに行くんだよ

再び不敵に笑い、仮面をしっかりと顔に装着し直した。


黒崎一護たちが命を懸けて仲間のために走る裏で、


尸魂界の深部に潜り込んだ無法者たちの狂言回しは、まだ始まったばかりだった

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