第12話

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2026/08/16 11:00 更新
(なまえ)
あなた
まぁ、その前に隊員を回収しねぇとな

ポンと手を叩き、ひらりと身を翻した。
来栖 愁
来栖 愁
どこにいるのかわかるのか?

愁が呆れたような、嫌な予感しかしないという顔で眉間を押さえる。
(なまえ)
あなた
いや全然

ぼこっ
(なまえ)
あなた
ってぇ…

愁の容赦ない鉄拳が、頭に綺麗に直撃した。
来栖 愁
来栖 愁
呑気すぎんだよ!
(なまえ)
あなた
仕方ねぇだろ、私がいたのはもう何十年も前の話だ
(なまえ)
あなた
瀞霊廷の構造なんて、模様替えされてるに決まってんだろうが
与謝野 暮葉
与謝野 暮葉
じゃあどうするの、隊長?
(なまえ)
あなた
捕まったかも分かんねぇしな
ケロッとした顔で腕を組み、目の前にある重厚な和風の扉をじっと見つめた。 
(なまえ)
あなた
適当に開ければいけるだろ
来栖 愁
来栖 愁
待てーっ!!!

愁たちの制止も聞かず、あなたは「おらっ」と気楽にその大扉を力任せにガッチャリと押し開けた。


――ギイイイ……と、重々しい音を立てて扉が開く。


その瞬間、室内に充満していたピリピリとした緊迫感と、異様なほどの重圧が飛び込んできた。


視線の先に広がっていたのは、ずらりと並んだ見覚えのある羽織、護廷十三隊の隊長たちが一堂に会する、


他ならぬ隊首会が開催されている真っ最中の部屋だった。


ちょうどその時は、三番隊隊長・市丸ギンの不穏な動向や、尸魂界を揺るがす重大な処遇について、


隊長陣が険しい顔で議論を交わしている最中だったのだ。


突然現れた不審な仮面の女(と、その背後の無法者たち)の乱入に、部屋の空気が一瞬で凍りついた。


総隊長・山本元柳斎重國の鋭い視線が、そして不敵に目を細める市丸ギンの視線が、一斉にこちらを向く。


あなたはガバッと開いた扉の縁に手をかけたまま、固まった。
(なまえ)
あなた
あ

ずらりと並ぶ護廷十三隊の隊長陣。


総隊長の圧倒的な威圧感と、


市丸ギンの不敵な笑みが突き刺さる中、あなたは冷や汗をかくどころか、秒速で現実逃避の決断を下した。


ぱたんっ!


音速の早さで、あなたは重厚な扉をキレイに閉めきった。
(なまえ)
あなた
ここじゃなかった、次だ

何食わぬ顔でクルッと振り返り、爽やかな笑顔でそう言い放つ



だが次の瞬間――。


ぼこっ!!
(なまえ)
あなた
いっ…

愁の容赦ない強烈なチョップが、頭に完璧な軌道で叩き込まれた。
来栖 愁
来栖 愁
現実逃避してんじゃねぇ!! 今のは完全に総隊長の部屋だろ!
来栖 愁
来栖 愁
 隊長たちが勢揃いしてたぞ!
(なまえ)
あなた
ってぇな… あんなおっさんたちの中に突っ込むバカがどこにいる?
来栖 愁
来栖 愁
お前だよ!

愁はガリガリと頭をかきむしりながら怒鳴り散らす。
チタリ
チタリ
あなたの名前をひらがなでをいじめるなー!
与謝野 暮葉
与謝野 暮葉
あらあら、一瞬で中の空気が凍りついてたわねぇ。さすがに肝を冷やしたわ

暮葉はれんげを回しながら、どこか他人事のようにケラケラと笑っている。
チタリ
チタリ
ねー、あの狐顔!こっち見てニヤニヤしてた
(なまえ)
あなた
…市丸か?
(なまえ)
あなた
あいつは…狐っつーより…蛇だな

総隊長のいる最悪の部屋を引き当ててしまったものの、


なぜか肝心の緊迫感は宵月隊のマイペースな空気にかき消されていく。

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