ドンッ
砂煙が舞う瀞霊廷の外壁近く。
赤茶色の髪を逆立てた大柄な男が
険しい顔で前を睨みつけた。
黒崎一護
旅禍として死神たちの懐に飛び込んできたばかりの彼だ。
その背後には、茶髪の少女や、いかにも一癖ありそうな面々が控えている。
砂埃の向こうから、白く異様な虚の仮面をつけた女がひょっこりと姿を現した。
その腰に差された刀からは不気味な死の気配が漂い、
背後にはなぜか少女の姿をした上級大虚がぴったりとしがみついている。
織姫が小首をかしげ、石田がすかさず弓を構えて警戒の色を強める。
一護が苛立たしげに叫んだその瞬間、チタリが花蘭の背中からひょいと顔を出した。
やれやれと片手を上げ、仮面をずらして素顔を覗かせた
その気だるげでどこか余裕のある笑みに、一護たちは一瞬面食らう
一護が不審そうに斬月を構え直す。
ふっと怪しく微笑むあなたの背後で、愁が「おい、余計なこと喋るな!」と額に青筋を立てて割って入り、
暮葉が面白そうにその様子を眺めている。
処刑を巡る死闘がまさに始まろうとする片隅で、
最悪のタイミングと最高の面白さで、旅禍と無法者の運命的な衝突が幕を開けたのだった。

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。