〈meteor side〉
メテヲ‡◆▽歳、現在迷っている。
ああいや違うからね?
方向音痴じゃないから。意図的だから。
メテヲは■■。
ずーっと同じ場所に居続けると飽きるから、たまにこうして誰にも伝えず行く宛もなく、ふらっと出掛けることがある。
んで、今もその真っ最中というわけだ。
『…あれ、メテヲさん?』
忘れもしない、慣れ親しんだこの声。
この声が叫ぶのも、キレるのも笑うのも真剣になるのも、数えきれないくらいには聞いた。
声がしたほうに、振り向いた。
とりとめのない話題達。
それでも、否定されないし止められない。
レイラーさんだけはいつもそんな感じ。楽。
大体の人には途中でつっこまれるから、
こうしてのんびり話せる相手って貴重だ。
そう言うと、レイラーさんはさっき見たときよりもどこか軽快な足取りでさっさと走り去っていった。
まったく、レイラーさんはドライな人間だ。
もっとわがままを聞いてくれてもいいのに。
メテヲの可愛さが通じないのにも驚きはあったけど、ここまで塩対応をされるのも予想外。
これだから人間と関わるのはやめられない。
誰もいない公園のベンチから立ち上がり、言い忘れていた言葉を呟く。メテヲなりの餞別だ。
口から落ちた言葉と共に、歩き出す。
どこにだって行ける。
夜はまだ長いのだから。
…せっかくだし、久々に月に行こう。
それでお土産話をレイラーさんにあげよう。
どんな反応が見れるのか、今から楽しみになってきた。
Fin.
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。