あれから少し経って。
お医者さんから退院して良いと許可された。
少し嬉しくて。
少し不安だった。
私は今回入院する前に学校で倒れたらしい。
心配されるのが苦手な私は、学校に行くのが億劫になる。
嫌ではない。
でも、周りに迷惑を掛けたであろう私自身が、ノコノコと学校に行って良いものだろうか。
わからない。
それに、もう一回発作を起こして倒れたら、また迷惑をかけるだろう。
心配もかける。
それが嫌。
…………どうしよ。
____そして、問題なのは快晴。
快晴には、病気のことを何一つとして言っていない。
ごめんね、快晴。
それでも、私は死ぬまで隠すつもりだよ。
君は感が鋭いから、感づいているとは思うけどね。
お願いだから、あんまり怒らないでほしい。
貼り付けたような笑顔で私を送り出す。
その笑顔、本当に怖いからやめてほしい。
歩いて10分。
それくらいで学校には着いてしまう。
目の前には、楽しそうに一緒に登校しているカップルの姿が。
………想。
見てくれていますか?
一緒の高校に通おうって、話してたよね。
_____私の隣にいてくれていますか?
私たちには誰にも言っていない秘密があるんだよね、想?
_______私たちは、今でも付き合ってるんだよね。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。