第12話

Episode.12
7
2025/12/20 06:51 更新
黒崎ユラ
黒崎ユラ
……はぁっ……はぁっ…
最近、階段を登ったり少し走ったりすると動悸や息切れがするようになった。
分かってる。
言わなきゃいけないことくらい。
分かってるから。
久我快晴
久我快晴
___ラッ!ユラッ!
黒崎ユラ
黒崎ユラ
!?
黒崎ユラ
黒崎ユラ
おはよ…
黒崎ユラ
黒崎ユラ
朝から驚かせないでよ
久我快晴
久我快晴
いや、元気ねーから
久我快晴
久我快晴
てか、この前倒れたしな
久我快晴
久我快晴
なんかあったのかよ?
さすが快晴。
私がどれだけ隠そうとしても、いつかはバレるんだろうな。
黒崎ユラ
黒崎ユラ
んーん、特になにもないけど
黒崎ユラ
黒崎ユラ
倒れたのは貧血ですー
久我快晴
久我快晴
………なら良いけど
黒崎ユラ
黒崎ユラ
貧血も良くはないでしょ笑
快晴と笑いながら会話していると、後ろからカコッカコッと音がした。
河上 霞
河上 霞
………この声、ユラと快晴?
黒崎ユラ
黒崎ユラ
あ、霞
黒崎ユラ
黒崎ユラ
おはよー
久我快晴
久我快晴
うす、おはよ
河上 霞
河上 霞
おはー
音の正体は白杖。
私の親友であり、姉的な存在でもある。
そう言えば、この前入院してくれた時に来てくれたんだだった。
視界が真っ暗な中、わざわざ遠い病院まで。
良い友達を持ったと思う。
霞と朱音にとっても、良い友達であれるように残りの人生を生きていきたい。
いづれ勝手にいなくなってしまうのは本当に申し訳ないけれど。
教室に入ると、騒がしい日常が戻って来たことを痛感する。
男子は相変わらずプリントを丸めてキャッチボールしてるし、女子はいくつかのグループに分かれて楽しそうに話している。
1人で黙々と本を読んでる人もいる。
課題を終わらせようと必死になってる人もいる。
それが朝の高校生の日常なのだ。
クラスメート
おー、快晴!
クラスメート
お前もキャッチボールしねぇ?
久我快晴
久我快晴
おう!やるやる!笑
ユラ・霞
バカだね笑
重なる声。
重なる思考。
面白くなって、大爆笑。
私の高校生ライフは、これで充分だった。
こうやって霞と朱音と快晴と、笑い合える日々は、いつまで続けられるのだろうか____
そんなことを考えてしまう事が最近多い。
ポジティブに捉えたくても、どうしても後ろ向きになってしまう自分がいる。
河上 霞
河上 霞
ユラ、放課後って暇?
黒崎ユラ
黒崎ユラ
めっちゃ暇
黒崎ユラ
黒崎ユラ
どしたの?
河上 霞
河上 霞
駅前のカフェ行きたいんだけど、一緒に行かない?
黒崎ユラ
黒崎ユラ
おk___
久我快晴
久我快晴
俺も行っていい!!??
言いかけた時、キャッチボールをしていたはずの快晴が割って入って来る。
ユラ・霞
なんでやねん
黒崎ユラ
黒崎ユラ
ふふっ笑
河上 霞
河上 霞
仲良しすぎな?笑
また爆笑する。
ここにいると、後ろ向きに考える時間なんてない。





なら、最期までここにいて笑いながら人生を閉じようかな。

プリ小説オーディオドラマ