最近、階段を登ったり少し走ったりすると動悸や息切れがするようになった。
分かってる。
言わなきゃいけないことくらい。
分かってるから。
さすが快晴。
私がどれだけ隠そうとしても、いつかはバレるんだろうな。
快晴と笑いながら会話していると、後ろからカコッカコッと音がした。
音の正体は白杖。
私の親友であり、姉的な存在でもある。
そう言えば、この前入院してくれた時に来てくれたんだだった。
視界が真っ暗な中、わざわざ遠い病院まで。
良い友達を持ったと思う。
霞と朱音にとっても、良い友達であれるように残りの人生を生きていきたい。
いづれ勝手にいなくなってしまうのは本当に申し訳ないけれど。
教室に入ると、騒がしい日常が戻って来たことを痛感する。
男子は相変わらずプリントを丸めてキャッチボールしてるし、女子はいくつかのグループに分かれて楽しそうに話している。
1人で黙々と本を読んでる人もいる。
課題を終わらせようと必死になってる人もいる。
それが朝の高校生の日常なのだ。
重なる声。
重なる思考。
面白くなって、大爆笑。
私の高校生ライフは、これで充分だった。
こうやって霞と朱音と快晴と、笑い合える日々は、いつまで続けられるのだろうか____
そんなことを考えてしまう事が最近多い。
ポジティブに捉えたくても、どうしても後ろ向きになってしまう自分がいる。
言いかけた時、キャッチボールをしていたはずの快晴が割って入って来る。
また爆笑する。
ここにいると、後ろ向きに考える時間なんてない。
なら、最期までここにいて笑いながら人生を閉じようかな。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。