ある日のサッカー部の練習中
本土に行きたいと望む仲間達
そして、俺(稲森明日人)と道成キャプテンで校長室ヘ交渉しにいった。
と校長先生に掛け合ったが、しかし……
明日人と道成に背を向けたまま、思わせ振りの事を言う…
今まで黙っていた、道成が口を開いた。
ドゴン、ボンッ
外の騒音が気になったので、俺(稲森明日人)とキャプテンは、グランドへと向かう。
と冬海校長が不味いものでも口に、したように呟いた事を明日人達は、知らない…
そして、グランドでは……ゴールネットがグニャグニャに曲げられていた。
そして、明日人は、工事作業員の所へ抗議しにいった
「もうここは、別の用途に使うことが決まっている、邪魔だあっちへ行ってろ!」
と言われてしまった
その後、俺は、工事作業員に掴みかかった。
「どけっ!」と言われ、突き飛ばされた
だが、俺は、諦めなかった
それでも俺は、起き上がり、ボロ泣きしながら、しがみついた。
土埃で真っ黒な俺の顔には、いく筋も涙の跡ができていたという。
校庭の隅で、俺は、傷の手当てを受けていた。のりかのハンカチが俺の頬を拭う。
俺は、ハンカチを握りしめた。
するとそこへ、氷浦が駆けつける。肩で息をしながら、早口で告げた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。