第5話

第壱章『真実』 参の目
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2025/11/25 14:00 更新
胸の辺りに感じた、ずしりと重い、
ふわふわした感触に、目が覚めた。

見ると、シェアハウス開始前からの友達、
らびまるが乗っていた。
有栖初兎
…おはよう
ぴょこん、と僕の体から飛び降りたらびまるは、
餌をねだる様に、僕の足に抱き付いた。

可愛い、と一人悶えながら、
餌である人参スティックが入っている棚に
手を伸ばす。

かりかり、と一生懸命に人参を食べるらびまる。

らびまるは、僕の高校の兎小屋から、
僕が勝手に連れて来た兎だ。











━━━一緒に、あの地獄から逃げて来た仲間。
服を着替えて、顔を洗って、リビングに降りると、
僕以外は全員揃っていた。
有栖初兎
…おはよう、
大神りうら
おはよー
稲荷ほとけ
おはよ!
乾ないこ
おはよう
猫宮いふ
おはよ
皆が挨拶を返してくれる。

それだけでも、夢かと疑う位に嬉しくて。

僕は幸せ者だ、と微笑んだ。
有栖初兎
悠くん、おはよう
獅子尾悠佑
初兎! おはよう!
キッチンには、朝御飯を作る悠くんの姿があった。

朝早くからエプロンを付けて、
僕達の朝御飯を作ってくれている。

本当に、悠くんには感謝しかない。
獅子尾悠佑
初兎、出来たやつ運んでくれん?
有栖初兎
分かった
お茶碗やらなんやらを運ぶ。

いい匂いが鼻をクスグる。

美味しそう、と無意識に口から漏れた。

全ての皿を運び終えて、キッチンに戻ると、
悠くんが一点を見つめていた。

その視線を辿ると、
仲良く喧嘩しているいむくんとまろちゃん、
その喧嘩を止めようと必死のないちゃん、
我関せずのりうちゃんが居た。

三者三様、いや、四者四様と言うべきか。
有栖初兎
皆がどうかしたん?
いや、と悠くんが口を開いた。
獅子尾悠佑
仲良えなあ、思て
そして、花が咲く様に笑った。
獅子尾悠佑
こんな毎日が、
ずっと続けば良えのに、って
ああ。

あの時と同じ笑顔。
僕を助けてくれた時と同じ笑顔。
僕の大好きな笑顔。









━━━どうして、そんなに悲しい目をするの?

どうして、そんな事を言うの?









━━━まるで、
此の毎日が、此の幸せが、此の平和が、
無くなってしまうかの様に。


名前  有栖初兎

異能力 ベネノ
    手から、どんな毒でも生成出来る。
    成分、作用、量等は、想像通りになる。

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