珍しいらりうらの切羽詰まった声に、
昼飯何にしようかなあ、何て考えていた俺は、
驚いて振り向く。
見ると、顔を真っ赤にしたほとけが、
りうらに背負われていた。
話してたら急に、と呟くりうら。
取り敢えず、体温計で体温を測る。
ぴぴぴ、と頼りない機械音が鳴り響いた。
冷えピタや薬を鷲掴んで、ほとけの部屋に急ぐ。
りうらと一緒に、ほとけをベットに寝かせた。
ふう、と一息吐く。
冷えピタだの薬だの、
細かい作業をひたすら行って、疲れてしまった。
皆には、りうらが伝えてくれている筈だ。
顔の赤みも引いて、
すやすやと、気持ち良さそうに眠るほとけ。
明日までに熱が下がらなければ
病院へ連れて行こう。
それにしても。
いつも騒いでいるほとけの部屋は、
何となく、
もう少しごちゃごちゃしていると思っていた。
この部屋は、ごちゃごちゃどころか、
埃一つ落ちていない。
それに、置かれている家具も、
あまり、ほとけが好きそうな色合いではないような。
綺麗過ぎるのだ。
━━━不気味な程に。
なあ、ほとけ。
…さて、と。
ほとけの具合も大丈夫そうやし。
今日は結構、さっぱりした料理の方がええんかな。
ほとけは多分、お粥やんな。
そんな事を考えながら、ドアノブに手を掛けた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。