…最近、ほとけっちの様子が変だ。
驚いた様に口元を抑えたり、自分の部屋に籠ったり。
━━━いや、ほとけっちだけじゃない。
初兎ちゃんは、時々、青褪めたり、上の空だったり。
ないくんは、あまり、笑顔にならなくなって。
まろは、逆に、貼り付けた様に、ずっと笑っている。
あにきは━━━。
皆が、何か隠している事位、りうらでも分かる。
でも。
自分の事に精一杯で、何も出来ない役立たず。
過去がりうらを縛り付ける。
━━━だって、りうらは、きっと。
一歩、踏み出してみようと思った。
何も分からないままじゃ、進まない。
それだけは、痛い程分かるから。
ほとけっちの部屋にお邪魔して、開口一番。
ほとけっちの瞳が揺れる。
驚く暇も無かった。
ほとけっちが、泣きそうな、か細い声で、
りうらを呼んだ。
赤い顔。
荒い息。
伸し掛かる体重。
━━━ほとけっちが、倒れた。
壱
名前 大神りうら
異能力 念力
視界に入っている物を、
念じる事で動かせる。
但し、合計体重が
自分より重い物は動かせない。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!