私に答えられる事だったらなんでも教えるよ。
何か聞きたいことはある?
(…えーっと、)
…神定大戦について。
……そっからも分かんないんだね…。
神定大戦っていうのはね?そのまま、神様を決める戦いの事を言うの。
神様を決める?
そう、神の座から堕ちたモノたちが争って、生き残ったモノが神になる。
それに君は巻き込まれているって事…。
なるほど。けど、それってひとの俺が殺される必要はなくないか?
あ、えーっと…、
神には、一つ一つ『能力』がある。
能力?
それって、俺がもっているような?
まさにその通りじゃ。
けどな、能力は…神の座から堕ちた『神だったモノ』が使いこなすのはすごく難しいんじゃ。
だから、神だったモノは神定大戦の参加者の人間に誓約を持ちかける。
『対価』を払って、『能力』を使わせろ。そして、この大戦に勝って儂が神になったら…、
『願いを一つ、かなえさせてやろう』とな。
…なるほど。
で、対価がないと神たちは能力がつかえないから、対価をはらう人間を消すっていうことか。
理解が速くて助かるのう。天ヶ瀬なんて、5回聞かせても理解できてなかったかr((
ギューッ
痛い痛い痛い!!!!
(…どんだけ怪力なんだ…、コイツは…。)
あ、それが『誓約者』か。
おぉ~!
凄い…、すべて理解した…、
大人の理解力なめんな。
え?
……え?
め、めちゃくちゃ…同じ年かと思った…。
嘘だろ!?
なんなら、年下かと…。
…えぇ…。
まぁそんなことは置いといて…、
…じゃあ、メルの願いって何?
え、私の願い?
うん。
……可愛くなりたい。
女の子になりたい。
そしてアイドルになって、皆にちやほやされるの。
…もう十分可愛いけどなぁ…。
……~っ///
また俺ド直球に何言ってるのだが…、
そういう片方君は?
…貳でいいよ。俺はかなえたい願いはとくにない。
え?…あ、そうだよね…、神定大戦自体が分からないのなら…。
…まぁ、しいていうなら、自分の居場所に帰ることだな。
…あそこには…、
貳ぅ~!!
……一人にできない、友達もいるからな。
!……貳君…。友達思いなんだね…!
まぁ、俺一人がいないだけであいつが一人だとは思わないがな。
…えぇ…、
結局堕神?ってのはなんなんだ?
あぁ、えーっと、そのまんま、神の座から落ちた神様だよ。
つまり儂らの事じゃ!
……え、お前神だったの??
舐めとるのか?
毘沙門天?
じょ、冗談じゃよ…!
おいこら神。
だって!!コイツが手が掴むときクッソいてぇんじゃ!!どんだけの怪力なんだy((
ギューッ
痛い痛い痛い!!!!
……すげーな、神に痛いっていわせれるとかどんだけの怪力馬鹿なんd((((
ん?
痛ぁああーー!!待って待って待って関節決まってる決まってる決まってるーっっ!!!!
なにか言うことは?
ごめんなさいぃぃ!!メルちゃん様はとてもか弱くて可愛い女の子ですぅぅーっっ!!!!
よろしい!
はぁ…はぁ…、
(こ、こえぇ…。)
で、さっき言った通り、堕神は参加者と手を組んで一緒に戦うんだけど…、
君には堕神がいないんだったよね…。
そもそもあったことすらない。
…どうにかして見つけてあげれないかな…、
んー…、
……あ!
調べものができる場所があったじゃ!!
お、マジ?
えーっと、なんだったか…、ほん?がいっぱいある場所…、
図書館?
そう!!それじゃ!!
あそこには色々な情報があるからのう!
それか、ほかの参加者に会うのも一つの手段だね。
多分、鷲宮さんら辺が一番いいかも。あの人結構温厚だし。
鷲宮…、あぁ弁天か。
アイツも人懐っこくてのう。初手から襲ってきたりはしないと思うから多分大丈夫じゃ。
なるほど、情報ありがとうな。まずは図書館からいってみるわ。
うん!
あ、そういえば、俺と同じ苗字のやつがいるって毘沙門天が言ってた気がするんだが…、
あぁ…、
『片方参』って知ってる?
…聞いたことないんだが…。
親戚とかではないんだ…。
凄く似てるのに…。
えっそうなのか?
見てみたらわかると思うよ。
へぇ~…、
(ついでに探してみようかな…?)
ちなみに、片方は結構難しい奴だから仲間になることは考えない方がいいじゃ。
えぇ…、
じゃあ、俺はそろそろ図書館にむかうよ。
本当に気を付けてね…。
頑張る…。
じゃあ、行ってくる。
そう言い、俺は一歩踏み出した。
……。
天ヶ瀬、完全に貳の事を気に入っているのじゃな。
…うん。だからこそ、彼には生き残ってほしい…。
私の願いを…、疎かにしてでも…、
………。
で、でも…!!それじゃ、毘沙門天が神になれないから…!!
…天ヶ瀬は優しいのう。
…!
当然でしょ!
はは!それもそうじゃな!
とにかく今は、奴の無事を祈るか。
うん!
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