純也と拓実の話し合いを、
拓実視点でお送りします…(イケボ)
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am06.39
とりあえず、身体を常に動かしていたかった。
じっとしてしまったら、思い出してしまう。
あの夜のーー
純也くんとのチューを
1人冬の朝の中、寂しくリフティングをしていると、かなり精神的にくるものがある。
でもまぁ…1人で黙々と練習するのは好きやったし
案外いいかもしれへん
リフティングをする拓実↑
誰かの背中がよぎった。
ポトン と音を出して転がっていくボール。
…え、
待って、俺…
14って言葉だけで、純也くんのこと…
14という単語を、考えるだけで、あの
金髪で、日本代表のユニフォームを背負った、
日本の14番が思い浮かぶ。
再びリフティングし始める拓実。
振り返るとネックウォーマーを付けた純也くんが俺を見つめていた。
なっ!?
純也くん、!?!?!?
なんで、ここに!?!
ほんとに、なんで…
あっ、今純也くん、眉間寄せて 口をンッ!てした、!激カワ!!(純也の限界オタク、南野拓実)
なんや、話って…
やっぱり、俺、怒られる…?
いや
怒られるどころじゃ済まんよな、普通…
それくらいのことを俺はしてしまったんや、
俺なんかより、純也くんの方が、よっぽど辛い。
純也くんには、知らない男に無理やりヤられたトラウマがあるのに
俺がそれを、…
その傷口を…開けてしまった
なんであんなことをしてしまったんやろか…
アレがなかったら、こんな思いはせんでよかったんや
まじで馬鹿…
こんなはずじゃなかった
ベンチを指さす純也くん。
目が合ってしまった。
え、… 俺めちゃオドオドしてね…?
キモ…
お互い無言で、ベンチに座る。
いつもより、少し2人の間を空けて。
…気まず…
今度は
間違えない。
そんな 優しい声で 言わないでくれ
これ以上期待させないでくれ
きっと、俺以外にも 、
他の人も、同じように
勘違いしてしまうんだろうと思った。
俺は、その他大勢の中の1人。
純也くんにとって、きっとそうでしかない。
もう、
間違えない 絶対。
分かりやすく動揺を見せる純也くん。
改めて、可愛いなと思う
でも俺が言うことべきことは…多分これが正解だ。
純也くんだって、俺となんか もう 関わりたくないでしょ、
それなら迷惑かけた俺の方から、
言うべきだ。
恋人という淡い希望に、別れを
そもそも最初から、無理な話だったんだ
男の俺には
純也くんなんて
最後まで
目は合わせられなかった。
純也くんの背中が どんどん離れていって 建物の中に消えた。
涙が出る。
止まらない。
俺の方から言ったくせに。
感情が
ごちゃまぜだ
怒りなのか、哀しみなのか、
よく分からない感情で
感情の赴くままベンチを思いっきり蹴る。
ゴンッッッ!!!!
鈍い音が鳴って、
足から痛みが全身に伝わってきた。
痛い
辛い
情けない
こんなことなら
知りたくなかった。
純也くんの
喜ぶ顔
拗ねる顔
悲しむ顔
悩む顔
えっちな顔
優しい声
太陽がようやく昇ってきた冬の夜明け
俺の片想いは 淡い期待と共に消えた
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。