また阿部ちゃんと2人で帰れるなんて一緒にお買い物に行けるなんて思ってなかった。最近は2人で、遊びに行くこともなくなってしまっていたからこんな時間が、素直に嬉しくてしょうがなかった。
そんな余韻に浸りながら阿部の家の中へと入った。
阿部ちゃんにこれから昨日のことを聞くんだ…どうしよ変なことしてたら。まぁでももうやってしまったことは仕方がない。酷いことしてたら謝ろう。
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俺の心にはなぞの緊張感がはしっていた。
今好きな人って…まさか今その俺が何か言ったんであろう返事を!?
もしかして…また今のことば避けられた?
やっぱり阿部ちゃんの好きと俺の好きは違うのか…笑そうだよね。なに期待してたんだろ…
急に目頭が熱くなって俯いてしまった。
前を見ると阿部ちゃんが優しい顔で微笑んでいた。
一瞬ときが止まっていた気がした。
阿部ちゃんに距離を置かれたあの日
初めて気づいた想い
実ることはないと自分に言い聞かせてきた
だから、諦めようとした日もあった
でも諦めきれなかった
だからといって恋の踏ん切りをつくことも
出来ないでいた
ずっと待ってたんだよ阿部ちゃん。
そんなの答えは…














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。