竜side
咄嗟に隠してた光輝だったけど、俺は見てしまった。
あなたと光輝が、"キス"…をしている所を。
見てしまったからって、なんてことは無い…って自分にいい聞かせてきたけど、なんだか心の仲がモヤモヤするのを感じていた。
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光輝が保健室に運ばれて1時間。
そろそろ、落ち着いてきた頃だし様子を見に行くことにした。
あなたはずっと光輝の側にいるのだろうか。
教室や体育館、どこを探しても見当たらなかった。
保健室を除いては。
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ガラガラ…
恐る恐る保健室の扉を開ける。
しかし、中からは一切声が聞こえない。
神妙な空気が流れる保健室には、うっすら光輝の甘い香りが漂っている。
カーテンが全て閉まっている1番奥のベッドに目を向けると、太陽の光でカーテンに影が出来上がっていた。
その影には、誰か2人が"キス"をしているような絵ができていた。映画のワンシーンのように。
…俺は思わず思いっきりカーテンを開けてしまった。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。