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第11話

10. 告白
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2020/12/31 07:27
あなたside_

結局、行くあてが無くてそのまま帰ってきてしまった。
カフェのスタッフとしての仕事はもう終わってたから大丈夫だった……よね…?笑

今は16時すぎ。たしか文化祭は15時で終わるから、もう既に他のみんなも家に着いている頃だろう。

あのあと、2人はどうなったのかな……
もしかして復縁するとか…無いよね……!?
でも、もしそうなったとしても私は何も言えない。
そうなんだ、って受け入れるしか無い。

__だって、私はシルクと付き合ってないから。

深いため息をつく。
初めての恋なのに、いきなりこんな辛いなんて聞いてないよ…
シルクなんて好きにならなければ良かった……
プルルルルルルル プルルルルルルル
私の手の中でスマホが震える。
手で涙を拭って、画面に目を凝らした。
(なまえ)
あなた
シルクからだ…!
通話ボタンを押し、1呼吸置いて もしもし、と言うとシルクの寂しそうな声が耳元で響いた。
シルク
シルク
あなた……今日は、本当にごめんな
(なまえ)
あなた
かほさんの話は……
シルク
シルク
あれ、嘘だから。
付き合ってたのは本当だけど、今は全っ然。だから心配すんな…?
シルク
シルク
…って、あれ?笑
俺ら付き合ってもないのに何言ってんだろ笑
(なまえ)
あなた
あっあのさっ!そのことなんだけど…
シルク
シルク
でもな、俺、今日気付いたんだ。
俺……あなたのこと好きだわ。
(なまえ)
あなた
……えっ?
シルク
シルク
あいつのせいで少ししか2人で過ごせなかったけど……、文化祭だってあなたといる時が1番楽しかった。
シルク
シルク
今考えると、あなたがどれだけ「ゆーちゃん可愛いからシルク絶対惚れちゃう!」とか言ってても絶対無いって思えたのも
シルク
シルク
あなたが実行委員辞退した時になんかモヤモヤしたのも
シルク
シルク
そのほかも全部……
あなたたちと出会ってから俺の中で何かが変化していたのは、全部、あなたが好きだったからなんだよ
そんなこと……
シルク
シルク
だから、中野あなたさん。
僕と付き合ってくれませんか…?
(なまえ)
あなた
シルク…
涙が止まらない。止められない。
シルク
シルク
泣くなよ、俺が泣かせたみたいじゃん笑
(なまえ)
あなた
シルクが泣かせたんでしょ!笑
シルク
シルク
そっか笑笑
あ、返事はいつでもいいからな
いつでもいいなら、今に決まってる。
(なまえ)
あなた
シルクくん。
(なまえ)
あなた
私でよければ、よろしくお願いします
電話口で、ホッと息をつく声が聞こえる。
シルク
シルク
よかったぁ……笑
あなた、大好きだよ♡
未だにポロポロとこぼれて止まらない涙は、私たちの未来を照らすかのように夕陽に輝いている。
(なまえ)
あなた
私も大好きだよ、ずっと


~END~
作者
作者
こんにちは、作者です!

この度はこの小説を最後まで読んでくださりありがとうございました。

本編はここで完結ですが、サブストーリーがあるのであと2、3話続く予定です。

良ければ、感想をコメントで教えて頂けると嬉しいです!

では最後に、幸せになったあなたとシルクのイラスト(3年越しにリメイクした挿絵)を貼って終わりたいと思います。

本当にありがとうございました!
それでは!アデュー!!
作者
作者
(まってSODAで撮ったらシルクさんの顔反応しちゃったwwwwww)

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