ヒロが指さしたのは
ジュエリーブランドのショップ。
いかにも、お高そうな雰囲気が漂っている
貰ってばかりで申し訳ない、
そんな私の声も無視して
ズカズカとお店に入る四人。
迎えてくれた店員さんが、
四人の美男子を見た瞬間、
ピシッと固まり、直後、目をハートに変える。
何度見た光景か… (呆)
萩原が近くのショーケースを指差す。
そこには、プラチナのチェーンに
5つの宝石が
寄り添うように並んだデザインのネックレス。
ネックレス路線で決まったのか
みんな真剣な表情でショーケースを覗き込んでいる
ヒロが指さしたのは
澄んだダイヤモンドがあしらわれた、
シンプルながらも強い輝きを放つ一点もの。
他の3人もこのネックレスを気に入ったようで
試着してみるよう促された
ヒロの指示に従い、
私はおろしていた髪を両手で持ち上げる
無防備になった首筋に
四人の視線が集中していたなんて、
私は気づきもせずに。
ひんやりとしたプラチナのチェーンが
首筋に当たり、思わず肩をすくめる。
すると、横から松田が私の顔を覗き込み、
ニヤリと笑った
そう話しているうちに、
後ろでカチッとチェーンが留まる音がした
背後に立ったままのヒロと
鏡越しに目が合い、
その真剣な眼差しにドキッとする
私は鏡に映る自分を見つめながら微笑むと
四人は満足そうに口角を上げた
胸元でキラリと輝くダイヤモンド。
それは、
私にとって「友情の証」だったけれど
彼らにとっては、、
私を繋ぎ止めるための、
「美しい首輪」だったとは知る由もない __













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。