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第2話

ヒダル神
1
2026/03/04 05:14 更新
コソコソと話す二人。一人は瀬奈だ。もう一人はバク。瀬奈の相談に乗ってる。
バク
バク
あんな男の子、好きになっちゃったの?
いいとこなんてないしさ。
笹本瀬奈
笹本瀬奈
わからない。そもそもどこが良いじゃなくって、気持ちだと思うの。
バク
バク
(ため息)あんな男の子、瀬奈様が認めても、わらわは認めない。
笹本瀬奈
笹本瀬奈
何でよ…
バク
バク
一人でやるといい出したのに結局はわらわに助けられとる。実質期待を裏切ったのと同じよ。
笹本瀬奈
笹本瀬奈
確かに…そうだけど…
バクは瀬奈しか見えない。だからほかの人から見たら瀬奈が独り言を言っているように見える。
「また一人で話してる…」と母親も呟くほど、瀬奈とバクの会話がおかしく見えるのだろう。そして瀬奈はいつから恋焦がれていたのだろうか…
その話を聞いているバクにとってはしょうもない男の子と思っている直助とその直助を好きになった瀬奈に呆れと心配で気持ちがいっぱいだろう。
そんな事を話す2人。もう時間は12時を回っている。
おかげで次の日、寝不足で顔色がひどくなり、直助に心配されました。
片桐直助
片桐直助
大丈夫か?顔色悪いぞ?もしかして寝不足か?
笹本瀬奈
笹本瀬奈
(あくび)そうかも…。
バク
バク
仕方が無い…。瀬奈の相談に乗っていたから…
笹本瀬奈
笹本瀬奈
バク、言わないで!!
片桐直助
片桐直助
もしかして…恋バナってやつか?
笹本瀬奈
笹本瀬奈
ま、まあそんなところかな…はは…
片桐直助
片桐直助
詳しいことは聞かない。バクと楽しくお話しているだけでいいし。
笹本瀬奈
笹本瀬奈
ありがと…
直助は不思議に思いながらも二人のもとを去る。
笹本瀬奈
笹本瀬奈
よかった…バレなかった。
バク
バク
アイツに優しさがあるのはわかった。だけど、まだなんか信用できない。瀬奈様の恋を応援したいが、相手がな…
笹本瀬奈
笹本瀬奈
…そっか…
先生
先生
皆さん、授業が始まりますよ。
笹本瀬奈
笹本瀬奈
はい…
授業が始まっても瀬奈は席が離れている直助に夢中になっている。それに対して直助は嫌な予感を感じた。
片桐直助
片桐直助
なんだ…一体これは…寒気がする…
直助は強い霊感の持ち主。近くに何かがいることをすぐに察知する。
モブ
モブ
助けて…お腹が痛い…
一人の少女が苦しそうな顔をしながらお腹の痛みに耐えている。
片桐直助
片桐直助
あの子…妖怪に取り憑かれている!?
バク
バク
妖怪の気配を感じた。
笹本瀬奈
笹本瀬奈
え、ここの近くに妖怪が!?
先生
先生
笹本さん、静かにしなさい。
笹本瀬奈
笹本瀬奈
はい…
片桐直助
片桐直助
(心の声)
あれはヒダル神か?ヒダル神は腹痛や空腹をもたらす妖怪だ…。何故?西日本にしか現れないはずなのに…?
ヒダル神は無言で女の子に取り付く。女の子は泣きそうな目で耐えている。直助は霊感があるだけで何もできない。だけどふと、思いついた。バクに目をつけた直助はバクに「こっち来い」の合図を送った。それに気づいたバクは嫌々直助のもとにやってくる。
片桐直助
片桐直助
(小声)
なあ、あれはヒダル神だよな。アイツ倒せるか?
バク
バク
倒せるわけがなかろう…。わらわは嫌な気持ちや悪夢を吸うだけだから、ほかのに頼んだら?
片桐直助
片桐直助
じゃあ、俺のかわりに瀬奈に頼んでほしい。何かいいのを召喚できるか。
バク
バク
(考え込み…)
わかった。待ってろ。
そしてバクは瀬奈に相談をした。ヒダル神は女の子に取り憑いたまま動かない。。

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