「出たぁーーーーー!〇〇だぁーーー!」
一人の少年が取り残された。上を見ると大きな龍が少年の顔をのぞいている。だけど少年は怖がらずにじっと見てる。
遠くで母親が泣き叫んでいる。少年は一歩一歩歩き始めていった。龍は何かを無言で少年に渡す。少年はコクリと頷くと龍は姿を消してしまった。
その大きな妖怪が現れてから何年経つだろう。二、三歳だった少年はいつの間にか5年生になっている。だけどその少年は今も龍のことについて調べている。そんな彼の名前は片桐直助と言う。これはそんな少年の物語。
20xx年 7月21日
同じクラスの笹本瀬奈だ。彼女には大きな秘密がある。
大荷物を抱えながら熱弁する直助に対して、瀬奈はただ呆れるばかり。
何故そほどまで直助は龍の妖怪を探しているのか?
それはその龍が渡したものにある。
龍が渡したもの。それは直助の強い霊感。とても強い霊感が彼の秘密の武器だ。もし、その霊感があれば幽霊を見つけるのはすごく簡単になる。だけど死者の声を聞くことにもなる。だけどそれに慣れている直助だからこそ、言い切れるのだと思う。
だけれど、直助は小学生。いったい何をしでかすかわからない。直助は記憶を頼りに森の中へ入っていく。でもその森が神隠しの森と言われていることは彼も知らなかった。
薄暗い森の中。直助は歩き進めるうちに帰り方が分からなくなってしまった。
直助がパニックになった瞬間突然、心が何故か温かくなったのではありませんか…。そしてまばたきをすると、大きな不思議な生き物に乗っていました。
戻ってきた直助を見て両親は「よかった」と泣き叫び、瀬奈は安心のあまり涙がポロポロと流れ、直助の手を握った。
その様子を見ていた直助も涙が流れ、その場に泣き崩れました。
やっと泣き止み直助は辺りを見回したら、さっきまでいたバクがいない。
そう思った直助だけど、その思いは一瞬で消えました。なぜなら次の日、瀬奈を見かけた直助は絶句しました。瀬奈の後ろにあのバクがついていたからです。
この物語はまだ始まったばっかりだ。直助、瀬奈、そしてバク。この二人と一頭は一体どうなるのか?また次回もお楽しみにー!
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。