…ルファーはそっとしておきたいしなぁ…
学園にはもう誰もいないし…
…あの表情
…そしてシナンジュのあの特殊な人格
過去まではわからない
もしかすると高貴な存在だったのかもしれない。
…が
正直ありえないと思うけど。
いやそもそも絶滅したはずの種族がこんなに生き残っているのだから元から“ありえない”か
俺は、ユウナにシナンジュがいるであろう居場所に案内した______
ユウナも意味が分かったみたいだ。
…満月の日の昼。
日光を遮るかのような木々。
…そして、不自然に木々が無いこの空間。
そう…ここは
信じがたい、とでもいうかのような顔。
でも…大丈夫
…まぁあんだけ行ってれば…な
………まぁ過去のことはどうでもいいか
…………………
ほ…ほんとに
ゲートが…できてる
恐らく一度繋がったいた場所だから、と言うのもあるだろうけど…
_______いや。
アクトが“ただの”創神一族じゃないとしたら…
壊望家と関係が深いのか…?
…いやまぁ確かに仲よさそう()だったけど…
そんなことより。
私とアクトは、ゲートの向こうへと足を運んだ。
…やはりこの行動を取ったか
まぁ…推測は当たっていたと言うところか
…きっとアイツらなら、主ではないシナンジュを止めてくれるだろうから。
そして…私だけじゃ…きっと
…本能がそう言っている。
だってシナンジュ様は…
止めれるわけがないから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!