…初めて見たな…魔界なんて…
…そもそもいくつかメリットがなかったし。
…やっぱりアクトは何か知ってるみたいだ。
何故知っているのか…何故ここに慣れている感がするのか。
疑問に思ったけど、それを発する前にアクトが答えた。
…全然知らなかった。
まさかこんなゲートのすぐ傍に魔王城があるなんて。
…小さく、でも威圧を感じられる低い声だった。
…やったぱりなんかあるのだろうか。
気になったけどそれ以上追求しないことにした
魔界にそんな設備あるのか…
…やっぱり魔界の事ってよくわかんない…
…私は、言われるがままについて行った。
そんな会話をしながら、図書館へと足を踏み入れた。
………その瞬間。悲惨な現場を発見した。
魔族の死体だ。
それに…何度も何度も刺された跡がある。
そして…まるで見せびらかすように、豪華な黒いシャンデリアの上に乗っけられていて…
…まるで“自身への恐怖を回りに植え付ける”という感じだ。
しかしてその現場を見て…とある仮説が浮かんだ。
“シナンジュがいる”という事を。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。