大森元貴 視点
やばい、緊張してきた、
でも、「ケセラセラ」なら...!!
2023年、第65回 日本レコード大賞は...
ドンッという効果音と同時に、
辺り1面が暗くなった後、
軌跡が起きた。
「Mrs. GREEN APPLEの、ケセラセラに決定
致しました!」
そう言われた途端、さまざまな方面から拍手が飛び交った。
満面の笑みで抱きつく若井。
手を抑えて喜びを噛み締めるりょうちゃん。
音楽が鳴り響くとともに、立ち上がり礼をしたあと、壇上に上がった。
壇上に上がる時間も拍手は絶えず、さっき飲んだ水も効果がないほどだった。
インタビューをしている間も、涙が出そうだったけど、ぐっと堪えた。
「それでは!準備をお願いします!」
そう言われて、大急ぎで準備を済ませ、
ケセラセラをもう一度。
そう心配しながらも、頑張って歌った。
マイクを片手に、ホールを見上げる。
たくさんのライトとあたたかな目で見守られながら、次は三拍子。
若井...w 見せてくれたな!?w
...でも、ちょっとだけほっとした自分がいた。
いよいよラスサビ。
笑える日は来るから。
10年前の僕らに、心と歌で伝えながら
紙吹雪が舞い降りる。
歌が終わった瞬間に、たくさんの拍手と歓声が上がる。
去年のレコード大賞、とても悔しかったからこそ、「来年は...!」と、挑んだ今年のレコード大賞。
10周年というこの年の終わりに、夢を叶えることが出来た。
深々と礼をし、片付けを済ませ楽屋へ向かった。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。