第7話

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2025/03/21 06:15 更新








ナロ
ナロ
あの、ノッキさーん?



調合室の扉の外からできるだけ大きな声で声を掛ける


生徒が先生に聞きたいことがあるから職員室までやってきた

それと同じことだ


何ら不思議なことでもない

ノッキ
ノッキ
はーい
どうしましたか?


ナロ
ナロ
えっと、聞きたいことがあって…


そう言うと、また優しい笑顔を作り、頭を撫でる


そして、考えていたことを見透かすように「聞きたいことはこの研究室についてですか?」と問いかけられる



一瞬、胸がドキンと大きくビクついた


ナロ
ナロ
う、うん!
ここに来て何日か経つけど、ぶっちゃけどういうとこなのかなーって思って


ノッキ
ノッキ
そうですね…


そう言って、母親が子どもに絵本の読み聞かせをするように今の世界についてや研究室が出来た歴史まで教えてくれた

自分たちが目覚めたとき、ドクターという最も鉱石病に詳しくて研究を進めていた人が亡くなり、その人が此の研究室を建てた、とか


それだから今の研究室内で一番権力を持つ人はいない、とか


ノッキ
ノッキ
それにしても何事にも興味を持つなんて、ナロくんは賢い子ですね


ナロ
ナロ
そ、そうかな?


急にそう褒められて、顔がカアっと赤くなる


そこで、計画とは無関係で一つ、個人的な疑問が頭を埋め尽くした

ナロ
ナロ
そういえば、何でノッキさんは…
片目に眼帯をしているんですか、?


つい、敬語になってしまった


そして、言った後に、後悔した


顔から笑顔が消えたのだ


否、笑顔が消えたわけではなく、目から光が消えた

闇に染まったのだ



目が笑っていない、とはこのことを指すのだろう

ノッキ
ノッキ
見たい…ですか?


いつもの温かい声ではなく、冷たい、身体を突き刺すような声だった


ナロ
ナロ
へ、ぇ…はい


ノッキ
ノッキ
………良いですよ


パチっと、眼帯を外す

その仕草は時間にして一分もかからなかったのに、ひどく長いような気がした


ノッキ
ノッキ
ナロくん、どうですか

これが、私の本当の姿ですよ


オッドアイ

そして、体のあちこちに原石が現れた


やはり後悔した



あの眼帯は、鉱石病を制御していたのと同時にオッドアイを隠していたのだ


ナロ
ナロ
ごめん…なさい、……

ノッキ
ノッキ
何を謝ることがあるんですか
ナロくんは私を否定しなかったじゃないですか

それだけで、私は嬉しいのですよ


言っていることは優しいはずなのに

とても怖くて、怖くて


声は変わらず冷たかった

ノッキ
ノッキ
何も怖がる必要はありませんよ


そう言って、目線を僕と同じくらいまでに下げて、額に優しくキスを落とした


震える僕の体を抱きしめて

そして、灰が入った瓶を僕に握らせた


その瓶の中には、灰塗れだが綺麗な黄色の黄色の原石が光っていた





心がざわついた








カズマサ
カズマサ
一旦切るよ〜〜〜ん

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