急に視界が晴れた
目を開くと、そこは見知った自室の天井ではなく……
ここはどこぞや?!?!?
……は?魔力……?厨二病かて
首を刎ねる?!え、やば
なんだコイツら()
僕が声を発すると、周囲の空気が揺らいだ
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まずい、この空間に?の許容量が足りない
いや、もう静かなんですけど
人混みをかき分けて姿を表したそいつは、私に問うた
周囲が驚愕の表情を浮かべる
その人物は、黒い仮面に黄色い目、烏のような衣服を身に纏う、いかにも“ヘンナヤツ”だった
だがしかし、周囲の反応を見るに、ここでの『トップ』に君臨するものなのだろう
今までいた大きな行動のような場所の、隣の小さな部屋に案内され、改めて相手は名乗った
胡散臭い顔をしたそいつは、優雅に一礼して僕を見上げて微笑みの形を作った
そして私は、口を開く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。