- rk side -
「みなさん、用意はできましたか?」
放送委員の掛け声の後、
運動部の選手達の声が聞こえてくる
「頑張ります!」
「ここは陸上部の唯一の見せ場や!!!」
「俺達最強〜!」
「サッカーボール蹴りながら走ります!」
「ダンス踊りながら走ります!」
「卓球部の俺は走るの辛いです!」
「ドリブル!ドリブル!」
「じゃあ始めまーす」
頭が狂っている運動部が一斉に構え出す
「よーい!スタート!」
その言葉とともに選手たちが走り出す
「陸上部とバスケ部さん早いです!」
俺は緑冴の部活である卓球部を応援する
ラケットの上に乗っている玉を落とし、また乗せて落とす
この動作の繰り返しで
卓球部は全く前に進んでいない!!
美澪さんは黙ったまま、競技に集中し始めた
気になっている子には揶揄いたい、
そんな思いがあった
気を取り直した俺は、
引き続き卓球部の応援をする
「現在、陸上部が1位、続いてバスケ部、サッカー部、野球部、ソフトテニス部、テニス部、ダンス部、空手部、バレー部となっております!」
「最下位はダントツで卓球部です」
「やっぱり卓球部は地味...」
「え〜、うちの放送委員が大変失礼致しました」
「みなさん精一杯頑張っております!」
中々に煽り性能が高い放送委員だ
少し経つと、
緑冴がラケットを受け取るのが見えた
緑冴は苦戦しながらも、
一人一人抜かしていく
「卓球部が上位に食い込んできてます!」
「陸上部は最下位のレシーブしながら進むバレー部と一周差がつきました!」
「そして中段突きをしながら進む空手部と一周差がつきました!」
「そしてそして!前に進んでるか分からないボックスを踏みながら進むダンス部と一周差がつきました!」
そういったことが色々起こり、
最終的にはバレー部と2周差をつけた陸上部が一位になった
卓球部は緑冴のおかげで10位中5位になっていた
俺が緑冴と話していると、
「では陸上部にインタビューします!」
という放送が聞こえてくる
「ではみなさんに向けて伝えたいことを伝えてください」
次は文化部である俺達の出番だ
......
そんな形で始まった部活対抗リレー( Part2 )
俺はアンカーのため、
少し待ち時間ができる
「軽音部がギターを弾きながら追い上げてきています!」
「合唱部は軽音部の曲を歌いながら走っています!」
「現在、楽器を演奏しながら走る吹奏楽部が1位、それに続き同じような軽音部、おたまを鳴らしながら走るクッキング部となっています!」
「そして合唱部、美術部、書道部の順番で走っています!」
情 報 量 多 す ぎ だ ろ
俺はバトンを受け取る準備をする
するとまだ余裕そうな八幡先輩がやって来る
俺は素早くギターを受けとり、
ギターを鳴らしながら走る
一位の吹部のアンカーまで残りわすがだ
俺は力を振り絞り、全力で走る
結果:1位 軽音部
俺達が笑い合って話していると、
いつのまにかお昼の時間になっていた
俺はみんなに手を振り、テントへ戻った












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。