前の話
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渡辺side
ラウールが来て、全員揃ったから準備しようなんて立ち上がろうとした時
らう「しょっぴ、」
俺の名前を呼んで肩に頭を
「どした?」
顔を覗けば目にいっぱい涙を溜めて俺を見つめる
らう「なんもないっ」
いや、なんかあるからこーやってんだろ、
「なんか嫌なことあった?」
らう「ちがっ」
深澤「あれ、どーしたらう、」
「もしかして腹痛い?」
お腹痛いの!?
「え、なんで」
深澤「いや、お腹周りで腕組んでるから」
「あとその体制?」
「ラウール、腹痛いの?」
らう「フルフル」
深澤「あれ、違うの」
渡辺「どーした?」
らう「寒いっ、」
深澤「寒い?」
らう「コクッ」
深澤「俺、毛布とか持ってくる」
「助かる」
岩本「お前らどーしたの」
向井「どしたん」
俺らの慌ただしい動きに全員がこちらを向く
「ラウール体調悪いかも」
目黒「え、まじ」
「まじまじ、」
「寒いって言ってるし」
深澤「毛布何枚か持ってきた」
「さんきゅ、」
深澤「らう、毛布かけるからね」
らう「コクッ」
今気付いた、
こいつ体熱いわ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。