1. 異変の朝
すとぷりハウスの朝。るぅとくんは、隣の部屋から聞こえる苦しそうな呼吸音で目を覚ましました。
部屋に入ると、莉犬くんが布団を強く握りしめ、顔を真っ赤にしてうなされていました。
るぅとくんは莉犬くんの額に手を当てます。驚くほど熱く、呼吸も浅くなっていました。るぅとくんは必死に看病を続けますが、お昼を過ぎる頃には莉犬くんの熱はさらに上がり、意識も朦朧としてきました。
2. 招かれたドクター
その様子を見たななもりくんが、すぐに携帯を手に取りました。
数十分後、救急カバンを持ったちぐさくんとまひとくんが駆けつけました。
3. パニックと優しい嘘
二人が莉犬くんのそばに寄り添い、聴診器や体温計を取り出すと、莉犬くんの瞳に恐怖の色が浮かびました。熱のせいもあり、感覚が過敏になっていたのです。
莉犬くんは泣き叫び、暴れて診察を拒否してしまいます。過呼吸気味になり、体力がどんどん削られていく悪循環。
るぅとくんは莉犬くんの体を正面からぎゅっと抱きしめ、耳元で静かに、でも力強く囁きました。
るぅとくんの温もりと、その言葉を信じるように、莉犬くんの激しい震えが少しずつ小さくなっていきました。
4. 勇気の診察
莉犬くんの呼吸が少し落ち着いたのを見て、ちぐさくんが優しく顔を覗き込みました。
みんなの応援を受け、ついに診察が始まりました。
ちぐさくんが丁寧に胸と背中の音を聴きます。その間、まひとくんは莉犬くんの手を握り、安心させるように語りかけながら、喉の状態をチェックします。
最後は、まひとくんが莉犬くんのお腹を優しく触って、熱による内臓の負担がないかを確認しました。
5. 穏やかな眠りへ
診察が終わり、お薬の処置も済むと、莉犬くんの表情には久しぶりに安心したような色が戻りました。
ちぐさくんとまひとくんは、なーくんと一緒に別室で指示書を書きながら、莉犬くんが深く眠りについたのを見届けるのでした。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。