その後、とりあえずその場は解散した。
皆散り散りに自分の部屋へと帰っていく。
ふうはやも帰ろうとしてたけど、引き止めた。
多分早く帰りたいだろうから、簡潔に言いまとめる。
ふうはやが首に手を当てて目を逸らす。
ふうはやは眉をひそめて、でも口角は下手にあげて言った。
しばらくして、順調に日程や細かい予定も決め迎えた終業式。
考えてみるとあっという間だった。
私。推しのいるこの世界で一学期を終えたんだ。
やば
え?やば
今は終業式の真っ只中で賞状授与が行われている。
私はそんなにしてない……?記憶。
ダンジョン研修も迷子になっただけだし、
暇で少し眠気を感じてくる、
訳ない。暇じゃない。
推しが表彰されてるから、暇じゃない。はじめてだ。
眠くない終業式。まじで。すご
ふうはややロボロは伴奏者賞とか受賞してたり、すごい
てか伴奏者賞言いにくすぎるって。ばんそうさそう………
推しの受賞を見ているだけで時間が溶けた。
いつの間にか終業式は終わっていた。
終業式閉式後、部屋に帰ると当たり前かのようにシャオロンが居座っていた。
私が自分の部屋と間違えたのではと不安になり、踵を返して戻ろうとするとシャオロンは私の腕に掴んで部屋の中に招いた。
いや、ここ私の部屋だけどね。
そんなこんなで今に至る。めっちゃ普通に喋ってる。
というか、聞いて欲しい。
推しが部屋にいる。
推しが。部屋に。
“““推しが部屋にいる。”””
もはや乾いた笑いしか出ない。
シャオロンはすっかりくつろいでいる。
私も成長したものだ。推しを前にして普通に話していられる。
馬鹿の2つ覚えみたいな返しばっか。
流石に良くないね
まぁ、話を聞くにいいところだしね。
シャオロンが私の目をみて言う。
嘘をついた。推しに。
シャオロンは手短に言うとそそくさと私の部屋をでていった。








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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。