第169話

1章159話 別荘は
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2025/06/30 09:00 更新
その後、とりあえずその場は解散した。
皆散り散りに自分の部屋へと帰っていく。
ふうはやも帰ろうとしてたけど、引き止めた。
(なまえ)
あなた
ふうはや
ふうはや
あ、あなたの下のお名前(カタカナ推奨)
(なまえ)
あなた
あの、さっき怪訝そうな顔だったけど
(なまえ)
あなた
何かあった?
多分早く帰りたいだろうから、簡潔に言いまとめる。
ふうはや
あぁ、
ふうはやが首に手を当てて目を逸らす。
ふうはや
いや、
ふうはや
俺の記憶だとさ、
ふうはや
本来ソフィア…グローライト家に
ふうはや
別荘なんて無かったよなぁーって……
ふうはやは眉をひそめて、でも口角は下手にあげて言った。


しばらくして、順調に日程や細かい予定も決め迎えた終業式。
考えてみるとあっという間だった。
私。推しのいるこの世界で一学期を終えたんだ。
やば
え?やば

今は終業式の真っ只中で賞状授与が行われている。
私はそんなにしてない……?記憶。
ダンジョン研修も迷子になっただけだし、

暇で少し眠気を感じてくる、

訳ない。暇じゃない。
推しが表彰されてるから、暇じゃない。はじめてだ。
眠くない終業式。まじで。すご
ふうはややロボロは伴奏者賞とか受賞してたり、すごい
てか伴奏者賞言いにくすぎるって。ばんそうさそう………



推しの受賞を見ているだけで時間が溶けた。
いつの間にか終業式は終わっていた。
 
シャオロン
にしても思ったよりすぐだよな、
シャオロン
皆でソフィアの別荘行くの
(なまえ)
あなた
あ、あぁ……うん

終業式閉式後、部屋に帰ると当たり前かのようにシャオロンが居座っていた。
私が自分の部屋と間違えたのではと不安になり、踵を返して戻ろうとするとシャオロンは私の腕に掴んで部屋の中に招いた。
いや、ここ私の部屋だけどね。
そんなこんなで今に至る。めっちゃ普通に喋ってる。
というか、聞いて欲しい。
推しが部屋にいる。
推しが。部屋に。
       “““推しが部屋にいる。”””
(なまえ)
あなた
あ、ははっ……
もはや乾いた笑いしか出ない。
(なまえ)
あなた
えっと、あの、なぜ…
シャオロン
なぜって?
シャオロンはすっかりくつろいでいる。
(なまえ)
あなた
いや………
(なまえ)
あなた
何か、え、用でも?
シャオロン
いや?
 
(なまえ)
あなた
いや?????
シャオロン
いや、
シャオロン
普通にそう言えば友達だし
シャオロン
構ってやろうかなーって
(なまえ)
あなた
そう言えばって……
(なまえ)
あなた
哀れみの友情だね
シャオロン
私も成長したものだ。推しを前にして普通に話していられる。
シャオロン
ていうかソフィア別荘あるの、意外だよな
(なまえ)
あなた
…そうだね
シャオロン
まぁ、腐っても上級貴族ってわけかぁー
(なまえ)
あなた
そうだねぇ
馬鹿の2つ覚えみたいな返しばっか。

流石に良くないね
(なまえ)
あなた
シャオロンはどう思う?
シャオロン
え?
(なまえ)
あなた
ソフィアさんの別荘。
シャオロン
まぁ、良いんじゃね?
まぁ、話を聞くにいいところだしね。
(なまえ)
あなた
…そうだね
シャオロン
なんか突っかかるんか?
シャオロンが私の目をみて言う。

(なまえ)
あなた
いや?
嘘をついた。推しに。
シャオロン
……
シャオロン
なんかあったら言ってなー


シャオロンは手短に言うとそそくさと私の部屋をでていった。

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