第3話

2.別れ話
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2024/10/19 15:22 更新
駅前のカフェ、穏やかな音楽が流れる室内には私達しか居ない。
しかしそんな穏やかな空気をぶち壊すかのように、彼がゆっくり口を開いた。

「俺、別れたい。」

突然...という訳じゃなかった。私は知っていたのだ。彼が別の女に手を出していたことも、そんな泥棒女との間に命が宿っていたことも。

「なんで、?」

バレないように、怒りを隠しながら言葉を発する。
浮気なんていくらでも構わないが、するなら最後までやり通して欲しい。

「好きな、女が出来た。」

素直に言うだけマシとしてやろう。嘘をつかれるよりまだ良い。
私はこの事を今日、言われると分かっていたからこそ、こうして覚悟が出来ている。

「あっそう。分かった。」

さりげなく、とにかく「さっき転んだんだ。」としょうもない報告を受けた時くらいサラッと返す。
彼は不満そうな顔をするが、不満顔したいのはこっちだよ!と喝を入れてやりたい。

「そういうとこ。ほんとに俺嫌いだよ。」

お前に好きになってもらうために、生きてんじゃねーよ!!と叫びそうだったが心の中の私がなだめてくれるお陰で喉を枯らさずに済んだ。

「ごめんね。」

今日の夕ご飯何にしよ。彼氏、いや元彼から軽い慰謝料請求でもしてやろうか。
せっかくだし友達とやけ酒でもしちゃおうかな。

「じゃあ、サヨナラ。」

彼は金だけ置いて出ていった。しかも代金の半分。こういう時までケチだよね〜
はぁースッキリした。これで何にも我慢しなくていい。だけど。

「はぁ〜。私何してんだろ。」

涙が出てくる。あんなクズ男にも慈悲が湧くなんて私馬鹿なのかも。
綺麗さっぱり忘れられたらな。







二度と会えませんように。

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