4月2日。春のやわらかい光が差し込む朝。
窓の外では桜がはらはらと舞い、まるで入学式を祝う紙吹雪みたいだ。
細長い影がベッドからゆらりと起き上がる。
寝起きの第一声まで中身がない。
今日は入学式。
新品の制服はまだ少し硬く、鏡の前に立つと、見慣れない自身の姿に目を細める
机の上には触れたくもない教科書。
見るだけで眉間にしわが寄る。
しかし外では桜が全力で舞っている。
4月2日、まさに青春の演出日和。
朝ごはんに出てきた枝豆。
うす男は無意識に薄皮をむき、
中身だけを食べ、皮だけを皿の端に整然と並べる。
(友達ができたら押し付ける用)
入学初日から準備は万端だ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。