山田一郎side
依頼達成のお礼と言われ
大量のスイーツを貰った。
しかし量があまりにも多い。
しゃーねぇ…あいつら呼ぶか…
そう思っていると、後ろから声をかけられた
一瞬時が止まった
心臓がバクバク鳴り、顔に熱が灯る
あなたさんの視線は目の前のスイーツにいく。
そういえば、あなたさん甘い物好きだったよな…
無邪気ながら綺麗な笑みを浮かべるあなたさんが
可愛くて仕方がない
本当に自分より歳上なのか心配になるほどだ
すると、ドアの開く音と女性の悲鳴、
ガラスが割れる音が聞こえた
違法マイクで女性を人質に取っている
警察も手出しができない
さらに強盗がジャケットのチャックを下ろすと、
何十本ものマイクが装着されていた
タイミングわりぃな…
しかもあなたさんも居るのに
……スイーツはまた別の日に食べましょうね。
あなたさん
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。