岩泉さんは開いた口が塞がらずずっとこっちを見ていた
私は深々と一礼だけして
烏野チームの方へ走って行った
そして日向が戻ってきた
「日向、緊張しなくて大丈夫だから、リラックス」
「はいい!リラックス頑張ります!」
大地さんが日向の緊張を解こうと頑張っている
「なぁ、マネから一年に気の利いた一言ない?」
『やっぱりこういうのは潔子さんが!』
すると潔子さんは
「ねえ、ちょっと
期待してる」
と日向にとどめを刺した
試合開始後
日向は完全にハイになってて
自分のポジション外のボールを取りに行ったり
田中にぶつかったり散々だった
そして青城のセットポイントという場面で
日向のサーブ
やばいな、、
そして
日向の打ったボールは
飛雄の後頭部に直撃した
「お前さあ
一体何にビビってそんなに緊張してんの?
相手がでかいこと?初めての練習試合だから?
俺の後頭部にサーバ打ち込むこと以上に怖いことって
何?」
「、、特に思い当たりません」
「じゃあもう緊張する理由はないよなあ?
もうやっちまったもんな?
1番怖いこと
それじゃあ
とっとと通常運転に戻れバカ野郎!!」
『ぷっ(笑)』
「ちょ、あなたちゃん、、」
「いいか?バレーボールっつうのはなあ
ネットのこっちかわにいる全員
もれなく味方なんだよ!
下手くそ上等!迷惑かけろ!
足を引っ張れ!それを補ってやるための
チームであり先輩だ!!」
「おおおおお!!!!」
「ほれ 田中先輩と呼べ」
「田中先輩!!」
そして第二セットが始まる
日向の緊張が解けたことで
飛雄が速攻トスを日向にあげる
しかしそれは空振りに終わり
ボールはコート外に落ちた
なにやら金田一が日向を煽っているけど
「日向、悪い
今のトス、少し高かった」
「許してやらなくもない」
中学の時の飛雄の同級生は衝撃だったようで












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!