第2話

心の中の温かな星の光
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2026/02/15 12:09 更新
星組に配属されて初めての全体稽古の日。
広いお稽古場。
響くピアノの音、真剣な空気。
私はというと、緊張で手も足も震えていた。
(なまえ)
あなた
(ど、どうしよう……ちゃんとできるかな……。)
自分でも分かるくらい、プルプルしている。
その様子を、少し離れた場所から見ていた人がいた。
休憩の合図がかかると同時に、さりげなく隣に座ってくる。
天飛さん。
何も言わず、そーっと私の手に触れて、
キュッと優しく握った。
(なまえ)
あなた
……っ!
びっくりして肩がピクンと上がる。
彼女はそれを見て、クスッと笑った。
天飛華音
天飛華音
あなたの下の名前、緊張しなくても大丈夫だよ。
すぐ慣れるから。
低くて優しい声。
包み込むような笑顔。
そしてそのまま、ポンポンと頭を撫でられる。
天飛華音
天飛華音
最初はみんなそうだったし。
ちゃんと見てるからね。
その一言に、胸の奥の強張りがスッとほどけた。
思わずフニャっと緩んでしまう。
(なまえ)
あなた
……ありがとうございます。
そう言うと、彼女は満足そうにニコッと笑った。
少し離れた場所では、礼がその様子を見ていた。
その隣には瀬央。
礼が小さく笑う。
礼真琴
礼真琴
控えめなあなたの下の名前と、
誰にでもひっつくかのん……
相性いいのかもね。
瀬央は腕を組みながら、柔らかく微笑む。
瀬央ゆりあ
瀬央ゆりあ
そうね。
いいペアになるわよ、きっと。
その会話に気づかないまま、私はまだ天飛さんの隣。
周囲の上級生達も、コソコソと囁きあっていた。
「何あの2人、可愛い……。」
「飼い主とネコみたい。」
「かのん、あんな優しい顔するんだね〜。」
クスクスと温かな笑いが広がる。
天飛華音
天飛華音
ほら、もう震えてない。
天飛さんがそう言う。
気づけば、さっきまで震えていた手は落ち着いていた。
(なまえ)
あなた
……ほんとだ。
天飛華音
天飛華音
でしょ?あなたの下の名前は大丈夫。
その言葉が、魔法みたいに心に響く。
稽古再開の声がかかる。
立ち上がるとき、彼女が小さく囁いた。
天飛華音
天飛華音
隣でちゃんと見てるから。
その一言だけで、背筋がスッと伸びた。
初めての稽古。
不安でいっぱいだったはずなのに、
気づけば、心の中には温かな星の光が灯っていた。

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