第2話

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2022/10/28 11:56 更新
コツ…コツ…コツ…
ビルの廊下で響くヒールの音。
と同時にする、革靴の音。
2つの音は、二つの音と気付くのには、些か時間が掛かる様な、それ程、ほぼ同時に響いていた。
バッ
若い男女から中年、初老の男まで、数十人程全員が同じ服装で並んでいる。
先程のバッ…という音は、この黒服、と呼ばれる者達の、姿勢を整えた音のようだ。
モブ
だっ、太宰幹部!お疲れ様です!
モブ
「「「「お疲れ様ですッ!」」」」
最初の男の声を筆頭に、声を揃えて次々と云う。
あなた
…煩い、見て分からない?治は今不機嫌なの。
『これ以上機嫌を悪くさせないで。』 
という理不尽な回答をしたのは、ここ、ポートマフィアが五大幹部、太宰あなたである。
太宰治
本当だよ…全く、私の機嫌を見極められるのは、あなたと………憎たらしい事に、あの蛞蝓だけのようだ。
そう、あなたの次に云ったのは、その片割れ、双子の兄、太宰治だった。
モブ
は、ハイ…す、すみませ……ッ
パァンッ
そう、乾いた音が鳴る。
あなた
…解らない?これだから能無しは…
あなた
云ったでしょう?今、治は不機嫌なの。
あなた
お前みたいな能無しの、声を聞いて、さらに気を悪くしてしまうじゃない。
そう告げて、応えるものはもう居ない。
その辺には、赤い花が散っていた。





















森鴎外
もう、あなたちゃぁん、困るよぅ〜
そう呑気な声を出して、注意なのかなんなのか…という声をあげているのは、他でもない。

ポートマフィアが首領、森鴎外だ。
森鴎外
これ以上部下を無駄に殺すの、辞めてくれない?
その言葉からわかる通り、先程のようなことはよくあるようだ。
あなた
なんでです?毎回言ってるけど、理由は簡単。治、及び私の機嫌を悪くさせたから。
あなた
死んで当然でしょ?どうせ使えない部下だったし。
太宰治
そうだよ森さん。あなたは私の為にやってくれたんだ。叱る理由が分からないね。
森鴎外
もう…君達は……!
あなた
兎に角、これで報告はおしまい。私達、帰ってちゅーやへの嫌がらせ考えなきゃだから。
太宰治
だね。今度はどんなやつにしようかなぁ。
森鴎外
アノねぇ…()


















バタン。
森鴎外
はぁ………あの二人には困ったものだなぁ…
エリス
うふふ、でもね、リンタロウ。
エリス
ダザイとあなたの片仮名で名前、チュウヤのこと考えている時は、とっても楽しそうだわ!
森鴎外
そうなんだよねぇ…2人とも、あの時だけは無邪気な子供なんだよねぇ。
エリス
うふふ、沢山笑ったらお腹すいちゃった。
エリス
リンタロウ!ケェキを頂戴!
森鴎外
はぁい、エリスちゃん!

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