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第2話

1日目
226
2023/08/01 07:18
何気なく送っている日々はある一言で変わってしまうんだ。





僕の友達の岡﨑くんは口数も少なく、人見知り気味で
いじめにあっていた。

いじめっ子
いじめっ子
おい、なんか言えよ!
岡﨑
岡﨑
ひっ、ごめんなさい
休み時間、放課後。

少しの合間があったら岡﨑くんはすぐに姿を消す。

あいつらいじめっ子に呼び出されて。

岡﨑くんとは授業中こっそりと話すくらいだ。

これが友達なのかは分からないけど、
岡﨑くんは僕を“友達”と言ってくれた。


ある日の休み時間。

岡﨑くんはいつも通り呼び出されて姿を消した。

こんな日々が続くのはもうごめんだ。

自分の“友達”が虐められて。

確かに今まで助けなかったのは僕だ。

でもやっぱり嫌だった。


急いで岡﨑くんの元に向かう。

案の定虐められている岡﨑くんがいた。
拓哉
拓哉
おい、お前らもう辞めとけよ。
いじめっ子
いじめっ子
なんだよ、西村じゃねぇか
岡﨑
岡﨑
え、西村くん?
拓哉
拓哉
岡﨑くんは僕の大事な友だちだから。
拓哉
拓哉
だからもういじめるのはやめて。
拓哉
拓哉
てか、辞めろ。
いじめっ子
いじめっ子
ふっ笑
良いじゃねぇか。
いじめっ子
いじめっ子
その代わり水瀬に告ってこい。
拓哉
拓哉
は?
水瀬は学年1頭がいいと言われている。

もちろんクラスは特進クラス。

でも学年1頭がいいだけじゃない。
  

学年1“美人”とも言われている。

女の子に興味がない僕にだってわかるくらいだ。
拓哉
拓哉
僕が水瀬に告ったら岡﨑くんを助けてくれる?
いじめっ子
いじめっ子
もちろんだよ
岡﨑
岡﨑
西村くん…
拓哉
拓哉
わかったよ。
フラれるに決まってる。

逆にフラれた方が好都合だ。
拓哉
拓哉
水瀬、ちょっといい?
水瀬
水瀬
はい、何でしょう?
拓哉
拓哉
僕と、付き合ってもらえませんか?
水瀬
水瀬
え?
拓哉
拓哉
あ、いやその…
水瀬
水瀬
良いですよ。
拓哉
拓哉
へ?
水瀬
水瀬
その代わり条件が3つあります。
拓哉
拓哉
条件?
水瀬
水瀬
1つ目、放課後までお互い話しかけないこと。
水瀬
水瀬
2つ目、連絡はできるだけ簡潔にすること。
水瀬
水瀬
そして最後、
“3つ目”

と、指を3本立てながら条件を話してきた。 

水瀬
水瀬
“お互い絶対に好きにならないこと。”
水瀬がすべて話し終わったあと、僕は
 

“わかった”


とだけ返事をして自分の教室へと帰っていった。
そして水瀬は、


僕の“恋人”となった。
作者です!

お久しぶりです!

もう3ヶ月くらい更新してなかったですね、すみません汗


見ていただいたらわかるようにセリフや物語の進み具合は全く違います!

全部を丸パクリしているわけではないので安心してください!

それではまた次回のお話で〜

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