第13話

<後悔さえも>
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2022/03/14 12:45 更新
それからも俺は、次の日もその次の日も寝ては悪夢を見て、寝ては悪夢を見てを繰り返していた。
西山宏太朗
西山宏太朗
あれー?
パイセン、クマすごいですよ?
ちゃんと寝てます?

そういって心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。



宏太朗。


お前は元気そうだな。
江口拓也
江口拓也
(というか、俺が何日もちゃんと寝れてないのはおまえがいなくなったからだよ!)
なんて、あのとき呼び止める根性さえなかった俺の後悔さえも、宏太朗を見ていると愛おしい感情だと思えてくる。
西山宏太朗
西山宏太朗
聞いてます?
江口拓也
江口拓也
聞いてるよ。
実はあんま寝れてないかも。
西山宏太朗
西山宏太朗
えー!!
僕がいたときはあんなにいびきかいてぐっすりだったのに!?
江口拓也
江口拓也
ねぇぇぇぇえぇぇぇぇ!
いびきうるさくて悪かったなぁ!
西山宏太朗
西山宏太朗
冗談ですよww
なんて茶化しながらも、俺は宏太朗がいないと寝ることも出来ないくらい、宏太朗から離れることができないんだって気づいた。




江口拓也
江口拓也
(宏太朗とまた一緒に住めたら、どれだけ幸せだろうな)
江口拓也
江口拓也
こうた…
西山宏太朗
西山宏太朗
江口拓也
江口拓也
いや…、なんでもない
西山宏太朗
西山宏太朗
そーですか?
江口拓也
江口拓也
うん












宏太朗に、また一緒に住まないかと提案しようとしたけどやめた。







宏太朗を俺が独占していいわけがない。


こいつはもっといい幸せを手に入れられる権利を持ってる。


だから、俺は宏太朗が幸せならそれでいい。


それでいい…。



それでいいはずだろ?
そう自分に言い聞かせ、俺は現場を後にした。
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江口拓也
江口拓也
う…、うぅ…


その晩も俺は、



悪夢の止まない雨の中、ずぶ濡れになっても



宏太朗だけを探し求めていた。

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