第11話

#7
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2021/02/26 10:49
ゾムさんはすれ違ったコネシマさんとハイタッチして、2人が居たところに走った。
手招きされたので俺も走ってついていく。
sh
よし!じゃあやるでー
どちらかが戦闘不能、もしくは10分間経ったら試合終了!
シャオさんの聞きやすい声が練習場に響く。
sh
よーい…スタート!!
俺もゾムさんも素早く動く。
後ろを取られたら負けだ。
だが、仕掛けていかなければならない。
右、左、
ゾムさんの動きは素早いが単純だ。
もしかしたら、早めに決着がつくかも。
一瞬、ゾムさんの手元がポケットに入った。
よし!今のうちに…
だが、ゾムさんの手には手榴弾が握られていた。
そして右手はピックにかけられてある。
強い。
俺が一瞬目をそらしたからか。
何歩か後ずさりすると同時に爆弾が爆発する。
クッソ…前が見えへん。
あれ、今何かが光った気が…?
ヒュンと音を立ててナイフが飛んでくる。
頬に痛みが感じる。
次はどこから来る?
煙で何もかも見えない。
そうか!上や!
自分の真上に視線を上げる。
2メートルほど高いところにナイフを持ったゾムさんが自分の上に着地しようとしている。
駄目だ。間に合わない。
sh
しゅーりょー!
ゾムさんは俺の上に見事着地し、バランスを崩した俺がよろける。
俺を床に押し倒し、ナイフを首元に当ててくる。
zm
やったー!勝ったでー!!
くっそ…
何だか人生で初めて負けた気がする。
だけど…楽しかった。
今まで弱い奴らしか戦ったことが無かった。
だから自分よりもレベルが高いゾムさんと対決するのは新鮮だった。
ゾムさんが横でピョンピョン飛びは跳ねているとき、コネシマさんが俺の近くにやってきた。
そして俺の手をとり、立ち上がらせてくれた。
kn
どうやった?このマフィアで一番強いゾムやったけど、結構互角やったで!
すごいなぁお前!!
うるさいなぁと思いつつも、コネシマさんの質問に回答した。
sp
そうっすね。確かにゾムさんは強かったです。
やけど、こんなに強い人と出会って、戦ったのはほんまに新鮮でした。
そういうとコネシマさんはそうかと笑った。

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