呆れたように玉藻が形のいい眉を寄せた。
…言い方は棘も毒もあるけど、気を遣ってくれるんだ
お礼を言った私に、頼朝さんは僅かに唇の片端を引き上げることで答えた。
…この方は何を言ってるんだ……
…監視役ってこと?
私と重衡さんの視線を受けた頼朝さんは、人の悪そうな笑みを浮かべた。
確かに、本人の前では言い難いか
…あれ、違うかも
仲がいいのか悪いのか…シャークん様となかむ様を思い出すなぁ
…心外。暗殺部隊を任せられている身として私も地に適応する力はそれなりにあると思うのに…
去っていく頼朝さんたちを見送る。
…それぞれ役目があって、連れられていく。
WT国に居た時は私もあの中にいたからか、何だかむず痒い。…というか、少し…寂しい。
…重衡さんとは、気まずいままだし
ふぅ……気を取り直そう。
私は、私と同様に取り残された重衡さんの方を向いた











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。