第11話

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2025/01/24 12:02 更新
鞍馬
そんなことより玉藻!お前こそ、随分と平凡な人間に肩入れしたではないか
……酷い流れ弾だなぁ
烏天狗の赤い双眸に貫かれる
鞍馬
ん?…いや、案外面白そうだ。
鞍馬
俺にこう見られた大抵の人間は怯えるんだがなぁ…
玉藻
俺のだ。お前なんぞにやらん。
……似てるんだもん、知り合いに…

その玩具を見つけたみたいな、ただ純粋に“これ”で遊びたい!っていう目が。

鞍馬
それでどうするのだ、義経。ここで戦うというなら力を貸してやるが……
鞍馬
お前の魂は戦場の中でこそ美しく磨かれる。ここは引き、大戦で兄を殺すのもよかろう
義経
……
与一
あ、ちなみに俺はそろそろあったかい寝床で寝たいっす
……ふふっ急に人間らしい可愛いお願いが出た。
…本心であり、場を和ませたいという与一さんの本質なのかな?違うかもだけど、そんな気がする
弁慶
おいこら、ぐーたら野郎。てめえは黙ってろ
義経
いい。弁慶
義経さんがこちらに歩み寄ると、警戒する盛長さん達を目で制止し、頼朝さんも前に進み出した
義経
頼朝公、この決着は近いうちに戦場でつける。
義経
その時、幕府は我が軍によって倒されることになるだろう
頼朝
好きなだけ夢を見ていろ。俺の行く道を塞ぐ者は倒す
頼朝
たとえ、その相手が血を分けた兄弟であってもな
義経
っ………相変わらずだな、あなたは
義経
鎌倉幕府は、多くを犠牲にしすぎた。だから俺は……
義経
あなたを許すことが出来ない。……兄上。
頼朝
__許されるつもりは、もともとねえよ
均衡の糸を断ち切るように、義経さんは身をひるがえす
無言のまま弁慶さんたちもその後に続いていく
鞍馬
さらばだ、玉藻。いつか呪力を取り戻したお前と戦うことを願っているぞ
玉藻
やれやれ……。そういうところが面倒だと言っている
義経さん達の姿が見えなくなった時、私は場に合わないことを考えていた
……綺麗だった。折り重なる2振りの刀。義経さんの復讐心と頼朝さんの決意が反射し合うきらきらとした2振り。

また、見てみたい。



そう考えていると力がふっと抜ける感覚がした
あなた
っわ……
とんっとんとん…と前に少しよろめきながらも身体を安定させる
平重衡
ちょ……っ、大丈夫?
あなた
…すみません。少し力が抜けただけなので大丈夫です。
玉藻
人の身に呪力を流し込めば疲れもするさ。簡単に言えば、契りは憑依の一種のようなものだからな。
倒れなかっただけ…よろめいただけなら凄い方なんじゃないか?
景時
つまるところ、その女は狐憑き……というわけですか。何とも薄気味悪いですね
あなた
…随分なお言葉ですね。私も、こうなるとは思いもしませんでしたよ
その言葉を発した後、すっと熱が引いた感覚がした
あなた
…ふぅ
盛長
目の色が…
あなた
…戻りましたか?
玉藻
ああ。戻ってるさ。外見が変わるのは俺の力を引き出した直後だけだ
玉藻
言っておくが……まだ契りは解かれていないぞ
あなた
…それなら、どうやって解くかは分かりますか?
玉藻
それは…
無理だよねえ
…増えすぎでは…?
まぁ、元の世界の国の繋がりの人数よりかは全然マシだけど…
あなた
………
優美な衣を纏った男の人が笑みを浮かべながらこちらに歩いてくる。
頼朝
康親やすちかか。お前、今までどこで何してた
泰親
いやあ、すみません。京から緊急の指令が来てたもので。そっちの対応に追われてました。
泰親
どうやら一足遅かったみたいですね!
平重衡
またあんたは、そういう適当なことを……
康親さんは、お仲間って感じの雰囲気ではなさそうだけど
泰親
そして玉藻っち!久しぶり、相変わらず美人だねえ
玉藻
やめてもらおうか………。お前に褒められるとしっぽの毛が逆立つ
玉藻っちって…それに玉藻も塩対応…
…玉藻とも知り合いで、頼朝さん方ともお仲間…ではなさそうだけど知り合い。
あなた
…すみません。失礼を承知で伺います。この方は…?
泰親
陰陽師、安倍泰親あべのやすちか
泰親
途中から話は聞かせてもらってたよ。よろしくね!…狐憑きの姫君

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