第121話

120 cuddle
1,196
2024/03/23 06:00 更新

ユンギ
ユンギ
…その格好どうしたの?



仕事に向かおうとした私の姿が

いつもと違うことに気付いたユンギ


あなた
あ、今日カフェの10周年記念のパーティーで…軽くドレスアップしてきて、って店長さんに言われたから…



そう、今日は仕事だけど仕事じゃないような

いつもと違う特別な日



パーティーがある事は

前にユンギにも伝えてあったけど…


そういえばドレスアップの事は言ってなかったかも



ユンギ
ユンギ
……


何も言わないユンギに

頭からつま先まで舐めるように見つめられて


さすがに恥ずかしい…というか



もしかしてあの新年会の時みたいに

何か言われる?!と一瞬身構えたけど


ユンギ
ユンギ
…ん、いいじゃん
パーティー楽しんできて
あなた
?あ、ありがとう…


ユンギの口から出たのは

意外にもあっさりした言葉




あなた
じゃあ…行ってくる、ね
ユンギ
ユンギ
あぁ、行ってらっしゃい


もっと反応してくれると思ったのになぁ




ほんの少しだけ残念な気持ちになりながらも

職場へと向かった








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・









あなた
すごい量…ㅎ
店長
張り切りすぎたかなぁㅎ
 
目の前に並ぶ

テーブルを埋め尽くす程の料理の数に

思わずそう呟かずにはいられなかった



これって何人前だろう

来るのは常連さん達だけなはずなのに

それにしてはやけに多いような…?




あなた
店長、今日って…
店長
あ、ごめん!
店長
📞はい、もしもし…



電話に出た店長さんはそのまま

店の奥へ消えてしまった





予定時刻まで…あと10分…



美味しそうな料理に

飾り付けられた店内

少しドレスアップした自分



まるで

この空間の主人公になったような

そんな気分になる





あなた
あ、グラスの確認してこよ…っ



磨き上げられたグラスの数を確認していると








—————————————————————カラン♪







背中越しに聞こえたドアベルの音


あ、もう時間になったんだ

最初に来たのはどなたかな?



パーティーの始まりに

胸をドキドキさせながら


そうっと振り向いた



あなた
いらっしゃいませ



あなた
……っ!?



















ユンギ
ユンギ
よう









そこに立っていたのは



スーツを纏ったユンギだった





あなた
っ…ユンギ1人で来たの?!
ユンギ
ユンギ
そうだけど?ㅎ
あなた
来るなんて聞いてな…っ
ユンギ
ユンギ
とりあえず
ユンギ
ユンギ
こっち来てくれる?


ユンギに招かれたのは





そう、ちゃんと今でも覚えてる


初めてユンギがこのお店に訪れた時に座った席





あなた
この席…
ユンギ
ユンギ
座ろ

ユンギと向かい合って

その席に座った




私達以外誰もいない店内

やけに静かだった




ふぅ、とユンギが息を吐く音が聞こえると


ユンギ
ユンギ
…この席でさ、忙しそうに店ん中駆け回ってるあなたを見たのが最初だったな
あなた
ふふ、あの日はすごい忙しかったから
ユンギ
ユンギ
忙しすぎてカミカミだったもんなㅎ
あなた
言うと思った!もう…忘れてよ…本当に恥ずかしいから…//
ユンギ
ユンギ
そうやって恥ずかしそうに笑う顔に
俺は一目惚れしたんだけどな
あなた
…っ//
ユンギ
ユンギ
なんでこんなに好きなんだろうって思うくらい…毎日気付いたらあなたの事ばかり考えてた
あなた
//それは…私もだったよ……

ふふっと微笑んだ

見慣れないスーツ姿のユンギは

本当に格好よくて


長めの前髪からチラッと覗く

その瞳と目が合えば

さらに胸がドキッとした








ユンギ
ユンギ
…色々あったな、俺たち
ユンギ
ユンギ
だけどあなたに出会えて本当に良かったと思ってる


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