高橋は大橋を連れて2人でキッチン内へと入っていった。冷蔵庫内には色んなものが入っており、その人の生活感を感じることが出来る。
食材もあるし、器具も揃っている。割となんでも作れそうな気もする。
いつ作ったのか分からないが、丸一日は放置されてしまったご飯。保温状態でも時間が経ってしまっているようで固まってしまっている。
大橋はそう言って、キッチンでガチャガチャと作業をし始めた。どこに何が置いてあるのかわかっていないようで、色んな引き出しを開け閉めを繰り返しながら、料理に取り掛かった。
そんなことをボヤきながら6人の視線は自然とせっせと料理を作っている大橋の方へと向いていった。
たまに香ばしい香りが嗅覚を刺激して空腹を煽る。一点に集中し続ける姿はまるでダンスの練習をしている時のような感じ、目の前にいる子は何年と前の子だけど、やっぱり同じ人。少しの癖までもがとても似ている。この子は疑いの余地もない大橋本人であることがわかる
大西の言葉に続くようにほか二人も頷き料理が完成するのをただ待った。
だんだん部屋の中をとある香りが包み込み。大橋の「運ぶから手伝って欲しいです」って言葉と共にぞろぞろ動き出した。みんな一気に来ると思ってなかった大橋は驚いた顔をしたがすぐに笑顔になり、「ありがとうございます」と言ってみんなに均等に仕事が回るように渡していった
夜ご飯はみんなで囲んで食べて仲良く今日あった出来事を話しながら楽しくご飯を食べた。食事後、大橋は洗い物をせっせと行い、約束の通りゲームで勝負をしていた。楽しい時間も気がつけば過ぎ去りみんな明日のためにも、もう寝る時間。また、リビングのものをみんなで動かし布団を広げて7人で雑魚寝する大橋を真ん中にして、前回隣になれなかった子達が隣になり、仲良くひっつきあって眠りにつく。
おやすみなさい。良い夢を…



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!