太陽の光を受ける赤の国と同化している赤色のお城。
今から俺の家となり、今までもずっと住んでいたことにされるお城だ。
大きな新家にまだまだ俺は実感を感じることができなかった。
王族になれば騎士様からの扱いも多少は変わる。
と、そんなことを思っていた時期が俺にもありました…
手首に巻かれた鎖は光を反射して無機質に光り、
俺の不安心を煽る。
そう答える間も頭を垂れて目線を下げる
相手はなんといっても腰に携えた剣で俺たちを脅した騎士様だ。
機嫌を損ねたらどうなるかわかったものじゃない
…ずっとこいつ上から目線なんだよな。
今すぐにでも水責めにしてやりたいわ
覚えられなかったらどうしようか…
尋ね返してしまえば機嫌を損ねてしまうかもしれないし…
…心配いらなかったわ
へぇ。
…なぜ謎に包む必要があるのだろうか
その理由が俺にはわからなかった。
…騎士様でもわからないのか
聞く機会がいつあるのか分からないが遭遇したらぜひとも聞いてみたい
騎士様でもわからないのだから俺に教えてくれるのかはわからないが。
そんなことを考えていると、
騎士様が立ち止まる。
目の前には遠目から見た時よりも大きく美しい新家があった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。