ててちゃんside*
ヌナが…
ヌナ がね?
あのね?
パボ なの…
だってさ、あのさ、
僕が買ってきた期間限定らいおんアイス…
食べたんだよ?!
信じられないよぉぉぉぉぉ~…
とろんとした顔でごにょごにょ話すヌナ 。
はじまぁッ !ㅠ
ヌナ は全くわかってないんだね。
ヌナがそんな顔で僕のとなりにいて
僕がどれだけ辛いと思うの。
僕がどれだけ苦しいと思うの。
僕がどれだけ愛してると思うの。
ヌナ にはわからないよ、
ヌナは
人を愛したことがないんだから。
もういいんだよ、
そんなアイス一個ぐらい。
君から溢れる笑顔とは引き換えにならないから
ヌナ 、その代わり一つお願いを聞いて。
「僕の事を愛して。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!