恋愛の話題になると、
私はいつも一歩引いた場所にいた。
誰が誰を好きだとか、
昨日一緒に帰ったらしいとか、
そういう話を聞くたびに、
胸の奥が少しだけ冷たくなる。
理由は、はっきりしている。
中学のとき、
同じ人を好きになっただけで、
関係が変わった。
最初は仲のいいグループだった。
放課後に集まって、
くだらない話をして、
一緒に笑っていた。
…放課後
でも、
「誰かが〇〇のこと好きそう」
「最近、距離が近いのは誰か」
そんなことを、
みんなが気にし始めた。
私は、何もしていなかった。
告白もしていない。
気持ちを口にしたこともない。
なのに、私には仲のいい幼馴染の男の子がいた。
私は否定し続けたし、
ずっと笑ってた。
笑い続けられると思ってた。
信じてた。
それでも、
視線が変わった。
話しかけると、
一瞬、空気が止まる。
笑顔の裏で、
探るような目を向けられる。
いつの間にか、
私だけ誘われなくなった。
怖かった。
その目が…
だから…
遠くであられがみんなを誘ってるのが聞こえて、
声をかけてみた。でも、ダメだった。
みんな気づいてる、私がはずされてるって。
でも何も言わない。
次、自分の番になるのが怖いから。
その時気づいた。
あのグループはあられが過ごしやすいように、
あられの都合のいいように構成されたんだって。
怖い、今考えると。
でも女子ってそういうもんだって誰かが言ってた。
理由を聞けるほど、
関係はもう近くなかった。
聞く気にもならなかった。
誰かが悪者になることもなく、
はっきりした喧嘩もなく、
ただ、
「いないほうが楽」
みたいな空気が出来上がった。
そのとき、思った。
恋愛は、
誰かを選ぶことで、
誰かを外すものなんだ、と。
好きになるだけで、
居場所は簡単に壊れる。
それ以来、
私は学んだ。
恋は、人を振り回す。
気持ちは、
関係を守ってはくれない。
高校に入ってから、
私は距離を選ぶようになった。
深入りしない。
期待しない。
誰かの一番にならない。
彼と話すようになったときも、
私は最初から線を引いていた。
相談相手。
それ以上でも、それ以下でもない。
恋だと認めなければ、
失わなくてすむ。
そうやって、
自分を守ってきた。
——そのはずだったのに……。
あの顔が出てきては消えない。
言葉がずっと響いてる。
あぁ…もう……。
私、どうしちゃったんだろう……
女子って面倒事多いですよね…
みなさんはどうでしたか?
次からいいねが目標言ったら進めます。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。