第18話

16話 頂点vs頂点
132
2026/09/23 08:55 更新
あなたside


ザァァァアア.......
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
残念?なんで?
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
……

ピッカー! ゴロゴロゴロ! ドドドォォン!


外は雨が降り始める。
あなた
(結構降り始めたな…
あれ?洗濯物外に干してないよね…?)
あなた
(うわぁ心配になってきた……)

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
ま!いいや!そんなことより!!
梅ちゃんはやっぱりずるい!!
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
ボウフウリンにはあんな強い子が沢山居る
あなたちゃんもあんなに強い!!
あなた
……
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
うちとは大違いだよ 
皆が弱いせいで俺が自由になれない
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
楽しくない

獅子頭連側
なんでよ…それ……
獅子頭連側
兎耳山さんあんなこと思ってたのか……!?
兎耳山の発言で獅子頭連の連中がざわめき始める。

十亀 条(とがめ じょう)
……

あなた
(よく……)
よく、じょーちゃんはこれ(・・)を

誰にも言わず抱え込んでこれたな……

大変だったろうに。
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
でも、俺が勝てばぜーんぶ俺のもの!!
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
……
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
やっと…やっとだ……
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
やっとこの退屈な毎日が終わる
手に入れたって……

退屈じゃなくなるか分かんないのにさぁ……
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
さぁ梅ちゃん。俺によこせぇぇぇ!!!
タッタッタンッ!
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
…
梅宮さんが殴ろうとした瞬間___

シュル
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
!
AII
!?
あなた
わぁ
兎耳山が流れるように梅宮さんの肩に乗ったのだ。

ガツンッガツンッ


ガシッ

梅宮さんが兎耳山の腕を掴み下へ投げる。


スパーァン!!

二人のむちゃくちゃな動きで会場中は静まり返る。

蘇枋 隼飛(すおうはやと)
あんなむちゃくちゃな動き初めて見た……
桜 遥(さくら はるか)
……
柊(ひいらぎ) 登馬(とうま)
そりゃあ 「 獅子頭連 」 史上最年少で
頭取になったやつだからな……
あなた
天然の化け物だよね〜

梅宮(うめみや) 一(はじめ)
なぁ兎耳山
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
なに?梅ちゃん!
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
たられば言ってるうちは
しんどいままだぞ
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
だーかーらー梅ちゃんの言ってること
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
よくわかんないってば!!
ガシッ
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
!
ゴォン!
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
そうか…分からないか……
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
……
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
!
兎耳山が遅れて鼻血を出す。
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
そんなことも分からないやつに
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
オレは100%負けない









そのからの二人の戦いはだんだん激しくなって行った。

獅子頭連側
兎耳山さん……やべぇな………
ダダダダッ!
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
!
兎耳山が走り出し梅宮さんの股下を潜り抜けた。

ガッ

ヒュドッ
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
ッッッ!
兎耳山が梅宮さんの制服の長い裾を掴み後ろから蹴った。

獅子頭連側
……でも、あれだけ当たってんのに…なんで
獅子頭連側
梅宮のやつケロッとしてんだ?

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
あれー?ちゃんと当ててるはずなのになー
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
……軽いんだよ。お前の拳は
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
……は?
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
何故だか分かるか?
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
何も背負ってねぇからだ
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
……ほんっとさっきから意味わかんない
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
あなたちゃんも変なこと言うし
あなた
(なんか、変なこと扱いにされたんすけど)
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
軽いだかなんだか知らないけどさ……
倒れるまでやれば同じでしょ
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
嫌ってほど浴びさせてあげるよ!!!
ガッ

兎耳山が梅宮さんの足を蹴り、バランスを崩させる。

ガクンっ
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
!
ぱぁん!!

兎耳山が梅宮さんの顎に拳を当てる。
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
……だから
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
聞かねぇって言ってんだろ!!
梅宮さんが兎耳山の頭を床に落としつける。
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
ガッ…
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
……あーもー……いったいなぁ……
…俺は絶対に自由になるんだ
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
邪魔しないでよ!!
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
……お前が言う自由ってなんだ?
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
楽しいってことだよ!!
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
じゃあお前が言う楽しいってのはなんだ
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
!?
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
今みたいな強いやつとのケンカ!!
兎耳山の拳が梅宮さんの顔に当たる。
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
……そのわりには
楽しくなさそうに見えねぇが?
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
お前は " 自分のこと " を何も分かってない
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
だから満たされないし
たられば言いたくもなるさ
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
そりゃしんどいよな……
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
  同情するよ  
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
ッッッ!!
怒った兎耳山が殴り掛かる。
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
だが、それ以上に……
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
そんなやつがてっぺんになっちまった
チームに同情する……
あなた
(言うなぁ…梅宮さん……)
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
理由はなんであれてっぺんになったんだろ?
だったら……
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
下のもんにあんな顔……
梅宮(うめみや) 一(はじめ)
させてんじゃねぇ!!!
ドゴンッ!!

梅宮さんは兎耳山の顔面に拳を当てる。

楡井 秋彦(にれい あきひこ)
オレ……
楡井 秋彦(にれい あきひこ)
風鈴に来て本当に良かったです
楡井 秋彦(にれい あきひこ)
あの人が俺たちのトップで良かったです
あなた
ふふっ笑
梅宮さんがてっぺんに立つ理由___

それは力だけではない。

あの人は誰かを切り捨てない。

手を差し伸べることを諦めない。

危ない場所には誰より先に踏み込み、

誰かが傷付けば誰より心を痛める。

その優しさがあるから、皆はあの人を信じる。

信じて、その背中について行くのだ。


兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
あんな……顔?
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
(違う…これは昔の……
あれ?今は?今は皆どんな顔してる?)
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
……
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
(   わかんない   )
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
し…知らない……わかんない
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
 うるさい うるさい うるさい 
あなた
(なんだ……?)
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
わかんない…知らない
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
うるさい うるさい
その兎耳山の様子に

その場の全員が困惑する。
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!もぉお"お"お"!!

十亀 条(とがめ じょう)
ちょーじッッ…

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
いいや……
梅ちゃんもあなたちゃんもいらない
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)
   全部いらない   

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