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第28話

氷結と力
228
2024/02/20 08:00

一回戦が終了し、二回戦へと移る。





第一試合は、焦凍と緑谷くん、だった。






マイク「二回戦・第一試合はビッグマッチだ! 1回戦の圧勝で観客を文字通り凍りつかせた男!ヒーロー科、轟焦凍!!」





マイク先生による焦凍の紹介に、会場が湧き立つ。





マイク「vs! 片やこっちはヒヤヒヤでの1回戦突破! 今度はどんな戦いを見せてくれるのか! ヒーロー科、緑谷出久!!」





緑谷くんはさっき、心操くんと戦った。





そして勝利して、二回戦へと出場している。






横目で心操くんを見ると、なんだか複雑な顔をしていた。





あなた「やっぱり、緑谷くんに勝ち上がってほしい?」





心操「・・・勝って欲しい気持ちと、あなたの兄貴に負けて欲しくない気持ちが混ざり合ってる」




あなた「あはは、焦凍の応援は他にいる ・  ・ ・ ・から、心操くんの心のままで大丈夫だよ」




他、とは、もちろんエンデヴァーのことだ。




焦凍は絶対嫌だと思うけど、私に応援されるより幾分かマシだろう。





心操「あなたは、やっぱお兄さんの応援?」





あなた「・・・私がしちゃあ、焦凍が嫌がるから、しない」





あ、ほら始まるよ。と言えば、心操くんは何か言いたげだったけれど諦めて前を向いた。





焦凍なら、まず氷結を放つだろう。





だから、緑谷くんがすることは____





緑谷「SMASH!!!」





放たれた氷が砕ける音がし、風が巻き起こる。






あなた「自損覚悟の打ち消し・・・!?」





焦凍が氷を放つ度にそうしてたら、全指が使えなくなるのに____




マイク「また破った!!」




緑谷くんの表情から分かる、あれには尋常じゃない痛さが伴っているはず。




でももし






“右を使う上では、必ず左が必要になる”







ということに緑谷くんが気づいたとしたら。















この勝負の行末は、分からなくなってくるだろう。






1ヶ月以上ぶりの更新ですみません!



ほんともう、英検やら模試やらなんやらで忙しくて・・・





次回はなるべく早く投稿します。






これからもあなたたちをよろしくお願いします!


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