8月24日。
姉ちゃんに言われた通り、珍しい中番としてバイトに出ると、事態は急変。
いつもなら「おはよ」って真っ先に言ってくれるし、すんごい笑顔でのお迎え。
が、嘘のように、少し怒ったような何かを早々と伝えたいかのように、
ほぼ追突事故かのようなお出迎えにあう。
ナヨンさんの言葉に、当然反対する気なんて、意義なんてない。
そう思い、大人しく裏に連れ込まれると、
どうやら今日の営業の引き継ぎの際、何を思ったのか店長が昨日の話を姉ちゃんに垂れ流したらしい。
出勤が被ったナヨンさんも姉ちゃんからその事を聞き、正直言葉を失ったらしい。
2人は、私のことを可哀想だと言った。
それもそうだ。訳の分からない店長の被害妄想に挙句営業姿勢を指図されそうになったのだから。
…あ、さっき姉ちゃんが言ってた「訳の分からん引き抜き」ってそういうことか、と今頃理解する。
隠しきれないとうか、隠すつもりもなかったけど、
1人で戦えるような状態じゃないとわかった以上は、黙ってる方がタチが悪い。
そう思い、ナヨンさんには今思っていることを全て話した。
難しいことだと言われたけど、流石に今回の件は例外すぎるし私たちにも責任があると全面的に支持してくれる様子だった。
とても心強く、私の中の決意が尚更固くなる。
…だが、そんなことより、
ナヨンさんとの話し合いが終わり、
丁度その頃頭を冷やしに行った姉ちゃんも仕事に戻ったようだが、
ナヨンさんが言っていたことが、もろに仕事に影響しだしていた。
こうなることは嫌だった。
だから1人で頑張るつもりだったのに、あの馬鹿男…
17時37分。
お店を閉めて退勤する時でさえ、目を合わせてくれない、
…合わせる余裕が無い姉ちゃんに、
堪らず私の右手が動く。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。