第10話

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2021/03/18 18:27
あなたはなんだか気分が良かった。

自分で理由はわかっている。

それは、食事の事だ。

あなたの家での食生活の事は普通では無いことは、
子供の頃、学校の給食でわかった。

みんなと同じものが食べれなかった悲しい記憶。
おかしいと友達にいじめられた記憶。
それは、小、中、高と上がる度、起きたことだ。

高校ではいじめられると言うより、
変わった子と、浮いた存在になっていた。

だから、大学ではダイエットと言って
誤魔化してやり過ごしていた。

だけど、これから少なからず彼らと過ごすには、
話さない訳にいかないと思い、
本当の事を伝えた。


でも、彼らはビックリはしていたが、
好奇な目を向けるような事はしなかった。

と言うより、テヒョンが言った、


『 変じゃないよ!
 なんか、凄いストイックな家族だね。
 だから、お兄さんモデルさんだし、
 あなたもスタイル良いもんね。

 さぁ、みんな食べよう!
 いただきます!!! 』


あの一言で、あの空気が一変した。
普通じゃない四次元テヒョンに助けられた気がした。



(なまえ)
あなた
ふふっ
体動かしてから寝ようかな♪
あなたは部屋にシューズを取りに行って、
練習室に向かう。
(なまえ)
あなた
こんな時間、誰も来ないよね?
あなたはうざったい前髪をかきあげ、
メガネとコンタクトを外し、
色素の薄いグレーの瞳をさらす。

好きな曲をスピーカーに繋げ夢中で踊る。

気づけば2時間が立っていた。
(なまえ)
あなた
はぁはぁはぁ…
スタジオに行かなくても踊れるなんて、
なんて贅沢!!
アイドルって凄いな…
あなたは練習室をそっと出て、
バスルームに向かい、シャワーだけ浴びて、
こっそり部屋に戻った。

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