私はあの時の殺人未遂で少年院にいる。
刺された……いや、刺してしまった梨花は一命を取り留めた。
本来は刑務所に入れられる予定だったが、私がまだ未成年であり家庭環境が複雑であることや、被害者である梨花の希望もあり、少年院送りとなった。
私はどうやら精神病……とまではいかずとも、精神的にもヤバかったらしくあの時契約した奴らも幻影、幻聴だったらしい。
私の精神状態もあって少年院で療養し、監督責任者に大丈夫だと判断され次第私は社会復帰出来るそう。
あれから、みくるは毎日とはいわずとも週に一回は少年院に来てくれる。
学校も卒業して今は就職活動をしているから無理もない。
それでも多いときは週4で来てくれる。
……いや、多くね?
親とは縁を切ったと言っていた。
……反対もしなかったそうだ。
私に対して後ろめたいと思ったのだろう。
みくるは私が社会復帰出来たら一緒に暮らそうと言ってくれた。
社会復帰したらお言葉に甘えさせて貰おう。
やっぱり、人を刺したわけだし就職は難しそうという話をした時みくるが探してくれると言ってくれたのだけど…
恐らく私と一緒に居たいだけでなく、心配してくれているのだろう。
『お姉ちゃんと同じ会社に入るからお姉ちゃんの事受け入れてくれる会社じゃないと入らない!!』
の一点張り。嬉しいけど……
出来なかった事をしよう。
自分が出来なかった事を
みくると出来なかった事を
親のせいで、周りのせいで、環境のせいで
出来なかった事を全部。
一つずつ。みくると一緒に。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!