結局、俺の決断は正しかった。
なんとなくの賭けだったけど、ちゃんと獄狼を吊ることができた。
でも。
もっとうまくみんなを説得できていれば、のあさんは吊られずにすんだかもしれないのに。
俺は、何も言えなかった。
いや、言わなかったんだ。
俺も敵だと思われるのが怖くて。
あの時、のあさんは一瞬だけ俺を見た。
うりさんは信じてくれるよね、そんなふうに、俺を見た。
それを、生きているうちに伝えられればよかったのに。
…タヒんでしまったあとでさえ伝えられないのに、無理な話か。
後悔だけが頭に浮かんで、謝罪の言葉だけが口をついて。
でも、
もうすこしだけ、待っていてくれ…
どこかでなにかが嗤う。
現実は、そう甘くない。
忘れられた存在が、ゲームボードをひっくり返す。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。