結局、俺の決断は正しかった。
なんとなくの賭けだったけど、ちゃんと獄狼を吊ることができた。
でも。
もっとうまくみんなを説得できていれば、のあさんは吊られずにすんだかもしれないのに。
俺は、何も言えなかった。
いや、言わなかったんだ。
俺も敵だと思われるのが怖くて。
あの時、のあさんは一瞬だけ俺を見た。
うりさんは信じてくれるよね、そんなふうに、俺を見た。
それを、生きているうちに伝えられればよかったのに。
…タヒんでしまったあとでさえ伝えられないのに、無理な話か。
後悔だけが頭に浮かんで、謝罪の言葉だけが口をついて。
でも、
もうすこしだけ、待っていてくれ…
どこかでなにかが嗤う。
現実は、そう甘くない。
忘れられた存在が、ゲームボードをひっくり返す。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。